「My Daddy Matters Because...…(お父さんは大事、だって…)」に学びました。
このプロジェクトから学ぶことは、とても多い。
ヒューマンな発想、確信的な戦略、組織的な活動。
それこそがミッション成功の源で、今後FJが日本で同様の展開を目指すときに、大いに参考になります。
そのひとつとしてボクが目を見張ったのは、
ソーシャル・マーケティングの手法を取り入れ、効果的なキャンペーンが実践されたこと。
テレビ・ラジオ・雑誌などのマスメディアを動員して、個人のレベルから社会全体のレベルまでを対象にした意識改革を図ったことです。
お父さんと子どもの触れ合いを映すCMをテレビで流し、
「うん?そうだな。父親ってのもいいかもな」と意識させ、
これまで子育てにコミットしてなかった父親のマインドに揺さぶりをかけたのです。
いままでの「働くだけの父親像」とは異なり、「子どもと積極的に関わる父親像」をイメージさせ、その「役割の重要性」を印象付けたのです。
しかしそのメッセージは、決して説教調や押し付けではなく、
「面白い!」と感じさせながら、「父親って何をする人だっけ?」ということを、
「子どもの視点」から描き、シンプルに分かりやすくみせたのです。
コピーワークも見事です。
かつて1999年、日本の厚生省が、
「育児をしない男を、父とは呼ばない」という強迫的なキャッチコピーで、
父親の子育て参加推進キャンペーンを張りました。
当時、社会的にも賛否両論ありましたが、ボクもこの頃娘が2歳で保育園でこのポスターをみたとき「違和感」を感じたものです。
それに較べて、カナダの父親支援プロジェクトが掲げたスローガンは、
新鮮かつウォーミーで、心にグッとくるものがありました。
Fatherhood:
it's the best job on the planet
「父親ほど、地球上で最高の仕事はない
うん、これです。
こうしたポジティブな呼びかけこそが、ギスギスした日本の子育て情況には必要なんだと思います。
そしてFJの活動すべてにもこうした感性が宿れば(表現は日本的に、FJ流に)、日本のお父さんたちに僕らのメッセージが届き→実践し、「子育てって楽しいな」と、実感してもらえるんじゃないだろうかと考えます。
10月に、日本で行われた父親の子育て支援セミナーで、来日したカナダ・プロジェクトチームの責任者、ティム・パケット氏と話すことができました。
「こんなことを考えてるんだけど…」と、FJのプランを伝えたら…、
「そいつはいい!応援するよ。きみの仕事はきっと日本でGreat Workになるだろう」と言ってくれ、ガッチリ握手を交わしました。
自分の仕事に誇りを持ち、
家庭では父親業(ボクと同じく9歳と6歳の子がいる)を楽しみながら、
ヘルシーに毎日を暮らす彼の手とその眼差しは、とても温かかったのです。

