ある編集者を介して、数日前にこんなメールをもらったのです↓
------------------------------
私どもの部署では、少子高齢化を迎える中、社会の活力を維持していくためにはWLBやワーク・ソーシャルバランスのような考え方を浸透させていくことが大切なのではないか、ということに最近ようやく気づきまして、勉強を始めました!
------------------------------
どうやらFJの活動や、いまの内外の父親支援の動きについて知りたいらしく、若き男性スタッフ3人(みな30歳前後くらい)がボクのところに鼻息荒くやって来たのだ。
「厚労省の少子化対策だけでなく経産省としても何か動き出したい。『家庭で役割を果たす父親』をサポートするために国として何か出来るのか、について力を貸して欲しいんです!」
と熱く言われ、彼らが机上で作ったのであろう、
「参加と成長の社会」
と題した、太文字だらけのコンセプトメモを説明してもらった。
要約すると…、
これからの職業人は、現在の職場偏重の生活モデルから、家庭・会社・地域社会バランスの取れた新たな生活モデルへシフトしなければ、働き過ぎの個人は病み、企業は衰え、次世代育成や地域活性はままならず、また教育費や介護費などの社会コストも減らず、日本社会が成り立たなくなる。そのために経産省として政策を打ち出し、特に産業界に働きかけたい。
というわけだ。
「総論としては正しいと思うよ。FJもそうなればいいと思ってる。でも各論に入るとあちこちから抵抗が起きるよね。日本の組織文化とか。あ、霞ヶ関なんて最たるものなんじゃない?みんな日付変わるまで働いちゃってワークライフバランス度、サイテーじゃない?」
と、3人を苦笑させてから、ボクはFJのミッションについて語った。
うんうんと首肯しながら、ときに熱心にメモを取る若き官僚たち。
訊けば3人ともまだ子どもがいないそうだが、次世代パパであり、行政マンである彼らが、現在の「父親が子育てしづらい社会のあり方」を「自分問題」として捉え、「変えたい!」と思い始めたのは悪くない。FJとしてはウェルカムな展開なのだ。
話はだんだんと本質へ。
「じゃあ、我々(経産省)が、どういった制度を作れば、あるいは企業への施策を取れば、FJの考えているような社会に近づけますか?」
と、ズバリ訊かれたので、
「経産省だからなぁ。やっぱりまずは子育て支援に力を入れる企業への税制優遇とか、中小企業の育休取得者の代替要員コストを税金で負担するなど、とにかく古いアタマの経営者が“その気”になるような制度を考えてよ。じゃないと進まない。せっかく風が吹き始めてるんだから、大きなうねりにしないとね」
と進言。
さらにFJで実施している、父親が子育てしやすい会社アンケートについても説明すると、
「これも結果が気になりますねー」と、彼らはアンケート用紙を鞄につめて帰っていった。
翌日、こんなお礼のメールが来ました。
いい内容のメールで、ボクの「霞ヶ関イメージ」を覆すものだし、読んだ人もたぶんホッコリした気持ちになり希望を持てると思うので、あえて掲載させてもらいますよ、T澤クン!
------------------------------
安藤さんが仰っていたとおり、日本では育児に参加したい希望を持っていても、会社で孤立することを恐れてなかなか言い出せない男性社員が多く、企業のマネジメントと会社員一人ひとりの意識、それぞれに働きかけて、育児を楽しむ男性の数を増やしていくことが大切だと痛感します。
経済産業省としてどのような取組みができるのか、まだ確固たるビジョンはないのですが、税制の活用など省内でもワークライフバランス推進施策について検討を進め、安藤さんが既にお持ちの戦略と戦術を何らかの形でサポートできるよう、引き続き勉強していきたいと思っております。
個人的にも、「育児は楽しい。これは父親の義務ではなく権利です」と仰っていたのが本当に印象的で、目出度く我が子が出来たときには僕も「権利」を行使できる勇気を持ちたいと感じました。
-------------------------------
そうだよ!経産省には、育休名人の山田さんという、よきロールモデルがいるじゃない!勇気凛凛な先輩を見習って、きみも子どもができたらFatehringに励んでくだされ。
そして、あなたのミッション@経産省について。
「有言実行」で、しっかりと取り組んでください。
ボクのような与太ではなく、一所懸命勉強してせっかく霞ヶ関行ったんだから、ライフワークのつもりでこのテーマを追究して欲しい。
maybe、いろいろな抵抗やプレッシャーを受けると思うけど、負けずにROCKする(闘う)こと。傷ついて嫌になったらFJで雇ってあげるからさ。給料安いけど(笑)。
でもね、これをやり遂げたら、つまりきみがきみ自身で納得のいく仕事ができてミッション達成できたら、それはスゴイことだよ。
日本のお父さんが変わる。
つまり社会が変わるんだから。
時間かかると思うけど、その時に、もしきみに子どもがいたら、とてつもない仕事を成し遂げて、いい顔している父親をみて、きっとその子は「good job!パパ」と、ニッコリ微笑んでくれはずさ。
そのときは父親同士で、うまい酒飲もうぜ
We can do it!

