土日は金沢へ。
第6回全国子育てひろば実践交流セミナーin石川に参加してきました。
参加者は初日で350名。2日間合わせると500人はいたんじゃないかな。
全国各地から子育て支援を行うNPOや社会福祉法人の方々が、紅葉映えるこの金沢の地に集ってました。
今回のセミナーのメインテーマは、
「発酵から熟成へ〜子育てひろば」広場事業が本格的に始まったのは約7年前。
地域社会(子育て共同体)が壊れ、家庭でも親子の問題がさまざま起きる中で、母親たちを支援し、荒れる子育てをなんとかしたいというNPOパワーがあちこちで“発酵”。
少子化対策もあって官民一体で全国各地で「子育てひろば」を展開してきたのです。
しかし時は流れ、社会の子育て環境も変化し、広場事業にも新たな課題が発生しているようで、それを乗り越えてこそ“熟成”なんだから、そこをみんなで考えよう!というのが今回の趣旨でした。

ボクは「お父さん応援プログラム」という第5分科会に登壇。
父親支援の事例報告として、FJの立ち上げ(なぜこんなことを始めたのか?)から、これまでの取組(FJセミナーやフェスタ、企業リサーチ)、そして今後の展望や事業プラン(パパ検定や各種ワークショップ)について語りました。
当分科会の約50名の参加者は、子育て広場を運営されているNPOの方々が主。
昨今の情況から父親支援の必要性を感じ、お父さん向けのプログラムを土日に展開している、あるいは今後取り組もうという人たちです。
しかし、取り組んでいる団体からは一様にこんな声が聞かれました。
「企画してもなかなかお父さんが集まらない」
「1回は来るが、そこから続かない。父親たちは仲間が作れない」
苦労してそうだ。
父親支援はまだ「発酵前夜」なのかもしれない。
でもせっかく遠方から来た参加者の皆さんには何か持ち帰って欲しかったので、「答え」ではないが、ボクが思うところの「父親支援を考えるヒント」を実践例を交え、あれこれ具体策を述べた。
そして、
「問題の源には、それを生み出す構造の問題が必ずある。目先に捉われて(トレンドだからと)、単に『お父さん応援プログラム』を実施することだけを目的化するのではなくて、マクロな視点でその悪しき構造問題を発見し、それを是正していく戦略性を持って取り組んで欲しい」
と最後に伝えました。
さて今回は、ボク自身もいろいろ学べたセミナーでした。(書店員時代に行った、
本の学校〜大山緑陰シンポジウムと同様のインパクトでした)
分科会でも、事例報告の後に5つのグループに分かれてトークをしたのだが、逆に「こんな風にうまくいったよ」という比較的ローカルなエリアで活動する団体からの話もあって、「課題が多いのは都市部なんだなぁ」「父親支援も各地で多様なんだな」と感じました。
またNPOが運営する広場事業という点では、FJはまだリアルな「広場」を持っていないので、もし持つとしたら父親たちがリラックスして遊べるどんな広場(アゴラ)を作ればいいのか?
企画進行中の
父親パブはこうしてやろう、ああしてやろうと、あれこれNEWアイデアを喚起させてくれる有意義な議論でした。

また2日目のシンポジウムで「デンマークの子育て事情」の報告がありましたが、デンマークの父親は午後3時か4時には帰宅するそうで、加えて子ども支援制度の充実もあって、デンマークにはこうした「子育て支援広場」というものは無い。
地域社会の崩壊や父親不在で孤立化してしまう母親と子どもの居場所探しという現象はあまりないという話を聞きました。
ということは日本でも、企業と妻に依存しないと生きられない男性たちが気づき、変化し、家庭や地域で父親の本来の役割を果たせるようになれば、きっとそうした居場所としての「交流ひろば」の大半は要らなくなるんだろうなとも思った。
さらに「発酵」という言葉から感じたのは、FJも現在(いま)がまさに「発酵期」なんだということ。
そして今後「熟成」へと向かうにはどうすればいいのか?ということだ。
たぶんそれは…
@FJにコミットしたパパ会員や企業が、当事者意識をもって楽しく協働していくこと。
A他のNPO・広場・自治体・企業法人など、多様なネットワークとの連携を果敢にしていくことということなんだろうと思う。
そして最も大事なのは、未熟な自分自身がどうすれば
「熟成した父親」
「成熟した市民」になることができるのか?
そこにかかっていて、そこができれば、FJのコンセプトをもっと発酵→熟成させる「酵母」ならぬ
「酵父」になることができるのではと思います。
それから今回のセミナー参加は勉強になっただけでなく、多くの同志、「地上の星」を目指すロックンローラーたちにたくさん出会えて楽しかったです♪
皆さん、お疲れさまでした!
父親支援プログラムなら、呼ばれれば全国どこでも行きますので、これを機にお気軽に連絡ください!
しかし、セミナーのファイナルで披露された子どもたちの和太鼓演奏は素晴らしかった

感動しました!
腹にズシリと来るその太鼓の響きは、
「日本のお父さんたち、もっとしっかりしてよ!」という子どもたちからのメッセージに聴こえたのはボクだけだったかな?

※来年の全国大会は、愛知県で開催予定です!