2010年01月18日

山陰からの南風

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先週末は、鳥取県で父親支援のイベントがありました。

鳥取は90年代の後半、書店員時代に本の学校プロジェクトに関わっていたときによく通ってましたが、FJの仕事では初めて。

昨年6月に島根(松江市)に呼ばれてその推薦もあったとかで、山陰の地にも、ようやく父親支援の風が吹いてきたのか思い、行ってきました。

★パパ力養成フォーラム
「笑ってるお父さんになろう。ファザーリング・とっとり2010」


イベントタイトルが、最初からイケてました。

「どんな人が企画やってるんだろう?」

最初にオファーもらったときから、ちょっと興味がありました。

やっぱりいたんです。スーパー・コーディネーターが。

パパ力養成フォーラム企画運営委員長の福井正樹さんです。

歳はボクより5〜6歳上、子どもはもう大学生以上とのこと。20年以上前なのに保育園に通うなど育児にも積極的に関わってきたパパなのです。

そんな福井さんに、昨年11月に広島で初対面したときにすぐ「同じにおい」を感じました(ファッションもロック調。胸のボタンが3つ空いてる)。

実家がある鳥取に東京から移住し、いまは鳥取でソーシャル・ビジネスを根付かせる活動をされている福井さん(他にもサッカー場の経営とかいろんなことやってます)。

「以前、東京では仕事は何されてたんですか?」

「マガジンハウスの編集者やってました」

やっぱり!

そう、話す内容、すべての発想がエディター指向。アンテナが360度、常に動いている人なんです。前職を聞いて、合点がいきました。

「鳥取の仕事は面白くなりそうだ」。だから昨年末から、ずっと楽しみにしてたのです。

で、やっぱり一昨日の父親支援イベント、オープニングからして違いました。

まず鳥取のお父さん2人に、絵本を読んでもらったのですが、これがまた超変化球で見応えアリ。思わず唸ってしまいました。

次にボクの講演。たっぷり喋らせてくれました。

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そしてその後のトークセッションも、いきなりソファーセットが登場でびっくり(リラックスできました)。人選も良かったですね。バランス感覚がやはり編集者です。

そんなこんなでイベントも盛り上がって終了。その後、町に繰り出して行われた夜の打ち上げ(交流会)も当然、大盛況でした。

そう、父親支援に限らずこうした地域での事業は、やはりどんなキーパーソンがいるかで、その出来映え、反響が全然ちがうんです。

「この日のために半年間、準備をしてきました。でもきょうがゴールじゃない。きょうから鳥取の父親支援がスタートするんです」

最後のあいさつで福井さんは、こう言いました。

さすが、分かってます。

とかく凡庸な行政マンが表に立って事業を進めると、前例主義に陥ったり、イベントをこなす、難なく終了する、予算を消化する、ことだけを考えて予定調和的で退屈な結果を招いてしまいますが、それではツマラナイし、やる意味がない。

今回、鳥取県男女共同参画センターの方々は、それが分かっていました。

行政からトップダウンで情報を発信するのではなくて、市民を巻き込んで協働で(委員会を作って)イベントを作り上げる。その準備プロセスを誰しもが立場を超えて、心底楽しんでいたようです。

で、コーディネーターが福井さんのようなロックな編集者。

これで面白くならないわけがありませんね。

今回の鳥取遠征。FJにとっても強力なネットワークが築けた感じで、大きな収穫でしたし、個人的にも過去300回近くの講演会で「ベスト3」に入る、最高に楽しい、ノリノリでロックできたステージでした手(グー)

さて、全国的に高まりつつある父親支援の状況を、都道府県別でみたとき、昨年末に呼ばれた大分がいい!と書きましたが、鳥取もこれから目が離せなくなってきました。

山陰から父親支援の温かい風が、もっと吹いてくることを期待してます!

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実行委員会の皆さんとカメラ
皆さん、いい笑顔です。また、鳥取に呼んでくださいね。
そしてボクの隣が福井さん。これからは「山陰のアニキ」と呼ばせてください!



posted by イクボスブログ at 11:01| 東京 ☁| Comment(3) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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