そんな七夕に、あるママからFJにメールが届きました。
夫の働き方(労働時間)が尋常ではないらしく、その窮状を訴える内容でした。
下記がそうです。
先日、都内で開かれた安藤さんのパパセミナーに私が申し込み、夫が参加しました。
夫にとっても、参加できてとても良かったと思いますが、一方で、自信を(さらに)失ったようにも見えました。
夫は実は、昨年くらいから残業が続いていて、かわいい(1歳9ヶ月の)息子との時間もほとんどとれず、良くないと思いつつも育児疲れの私は我慢できず嫌味を言ってしまい、また何よりも心身ともに会社で疲れて、今年3月に軽度のうつ病と診断されるまでになりました。
うつ病のことを上司に伝えても、大して労働時間は改善されません。
夫が持ち帰った安藤さんの文章(チャイルドヘルス別冊)に
「長時間労働とストレスで心身ともに疲れ果てて深夜に帰宅する父親。そんな不在の夫をあてにせず、育児を一人で背負い込み爆発寸前の母親。そんな家庭に笑いなんてありません。しかめっ面の親の顔ばかりみていたら、こどもは自分自身や社会に対して肯定感を持ち得ないのです。だから『笑っている父親を増やしたい!』。私はそう考え、NPOを立ち上げ、次世代育成のために父親の意識改革作戦を開始したのです」
というものがありますね。
90%深く深く賛同いたします。
でも残り10%は…
それを達成するには「父親の意識改革」だけでは今の子育て事情は変らないと思うからです。
「企業の意識改革」こそがとても重要と私は考えています。
私は、このことを訴えたくて、長妻厚生労働大臣、福島(前)少子化大臣、首相官邸、厚生労働省などにも直接メールを送ったりしましたが、意見受付の自動返信メールが首相官邸と厚生労働省から届いたのと、長妻さんの秘書らしき人から「ご意見参考にさせていただきます」の返事が来ました。
当然、その前には労働基準監督署にも電話しましたが、残業が100時間越えてる人もざらにいるといって、ほとんど取り合ってくれませんでした。
やはり私のような一主婦が政府に訴えても何の意味もないのだと思い、メディアに訴えようと思い、新聞に意見を投稿して全国紙2紙の投稿欄に掲載されました。
しかし、それでも反響はなく、「こんなことをしていても社会を変えることはできないのだ」と、無力感を感じつつ今に至っています。
安藤さんは、勇気を持ってNPOまで始められた方で、いまや政府からも耳を傾けてもらえるほどの知名度と力を持っていらっしゃいますよね。
どうか父親たちの意識改革に加え、父親たちが育児参加できるようになるために政府にも企業にも、もっともっと働きかけていただけないでしょうか。
心からお願いいたします!!!安藤さんの活動力と実行力に強く期待しています!!!
・・・・・・・
という文面でした。
今回のセミナーは「パパだけ」が、15名ほど参加してくれました。
うーん、このママのパートナーがどのパパだったかは、それらしき発言(平日はほとんど深夜帰宅という状態)をした人は複数人いたので、今に至っては定かではありません。
けれどもメールを読む限りではちょっとパパ、マズイ情況ですね。。
こんな酷い働き方では本人はもちろんママも辛いだろうし、子どもにもよくありません。
まずはうつの病状が回復するよう、パパに笑顔が戻ることを考えましょう。個人的に、具体的に。
それと同時におっしゃる通り、企業の意識改革(働かせ方の問題改善)が必要です。
FJでもこれまで、長時間労働の是正や有休・育休取得促進を中心としたワークライフバランス推進の要望書を政府に対して提出しました(また選挙後に出します)。
また企業に対しても社内研修(セミナー)等を50社ほどで開催、さらに連合はじめ各労働組合でもWLBセミナーや講演会を数多く開催してきましたが、よくなっている企業はあるものの全体でみれば、このパパさんの会社に限らずなかなか情況は改善されていないようです。
でも諦めたら何も変わりません。
今回とったアクションは大したものですが、奏功しなかったのであれば、別の作戦でいくべきでしょう。
或るママがうまくやった例を一つ言うと、
子どもの手を引いて、パパの会社の社長に直談判に行った! そうです
ガンは中間管理職で、社長は案外WLBに理解がある。
そういうケースは結構多いと思います。
なので、次なるアクションではこれを試みてはどうでしょうか?(そこまでやるか!?というアクションに人は怯むのです)
「パパを返してください!」
社長室でシャウトするママって、かっこいい(これぞロック!)。
もちろん、子どもにも同じセリフを言わせましょう。
従業員の家族の、その切なるを聞いて何も感じない、動かない経営者だったら、それこそパパは転職を考えるべきでしょう。
ママさん、まだ諦めるには早いと思う。ネバーギブアップでいこう
その気になったら連絡ください。
会社に乗り込む時は、ボク含めFJのロックンロールパパたちが同行しますよ
だって、たまにしかママや子どもに会えない、「ひこ星パパ」じゃ、笑っている父親にはなれないから。
FJは、パパだけでなく、家族の生活を守る、社会を変えようとするロックなママも応援します