2010年11月12日

イクメンたちの憂鬱

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セミナーや講演で全国を回っていると、笑顔が自然な「いい感じ」のパパも確かに増えましたが、一方でマジメというか肩に力が入り過ぎちゃって、窮屈な育児をして(完ぺきな育児を目指してしまっている)、子どもとの時間をあまり楽しめてない男性にも出会います。

よくある傾向としては(実際に数多く会いましたが)・・・、

@妻が妊娠した途端に自分の趣味を封印してしまうプレパパ(ex.バイクを売ってしまう等)
これが「よいパパ宣言」だと思っているようですが、仕事はストレスフルだし、育児だって楽しいことばかりではないのだから、趣味はある程度持っていた方がいいですね(要は、奥さんが認めてくれる範囲で“適度に”やることです)

A「やらなくちゃ!」という義務感が先行しているパパ
育児が週末オンリーになっているパパに多い。関わる時間が総体的に少ないから子どもとの愛着も薄く、うまく遊べない(叱れない)。それがパターン化し、金曜の午後になると「またあの週末がやってくるあせあせ(飛び散る汗)」と憂鬱になるのです。

これをボクは「パパのブルーフライデー」と名付けました。

解決策はただ一つ、働き方を見直して(タイムマネジメントだよ)、なるべく平日も子どもに向き合い、ナチュラルな子育てライフを送ることです。

Bイクメン(よいパパ)に自己陶酔して、周囲が見えなくなってるパパ
これもAの延長線上ですが、過剰にサービス精神を発揮し過ぎて、妻に「自由な時間をあげるよ」とか言って、「私だって子どもと一緒にいたい」というママのニーズを読み取れず逆にストレスを溜めさせてしまっているパパ。

子どもが喜ぶからといって自分勝手に週末のプランニングをしないことです(自己満足に陥らない)。基本、ママや子どもの体調を慮って、どうしたいのかをよく聴いて、夫婦で助け合いながら楽しく育児しましょう。

以上が、よく出会う「イマイチな」パパたちの現象です。中には、仕事も育児も双方がんばり過ぎて、バーンアウト(燃えつきて)してしまい、鬱病になったパパもいましたので要注意です。

まあ確かに、子どもが一人目だったりすると力んでしまって、このように気持ちと成果が結び付かず空回りしてしまうものです。ボクだって自然体になるまで3年はかかったからなぁ。

ところで、「イクメン」というワードが流行語大賞にノミネートされたらしいですね。これで、いわゆる言葉だけのブームは終わるでしょう(たぶん来年の前半までかな)。

けれども子育てする男性の数は、社会環境からして今後も増え続けていきます(社会に定着する)。そうなれば、いちいち「あの人がイクメンよ!」などと特別視されなくなり、悩めるイクメンたちも周囲の期待や自己のプレッシャーから解放されて、だいぶラクになるんじゃないでしょうか?

パパだって、みんな悩んで成長するもの。
「イクメン」が育てば、「ファザーリングの世界」が待ってます。
そうなるべくFJでは、そんなブルーなパパたちを引き続き応援していきます!
posted by イクボスブログ at 09:52| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする