
きょうから冬休み

小さい子のいる家の年末年始は、あまり普段と変わらない忙しさと思いますが、思いがけず時間が空いたときに(子どもが昼寝してくれたら)、読むと「パパ力」がアップする本をここで紹介します。
まず、来年赤ちゃんが生まれる予定のプレパパにオススメなのが…、
『メンズのための安産バイブル〜妻の妊娠・出産にとまどう男たちへ』大葉ナナコ・著/主婦の友社(カバー上)
話題の映画『うまれる』でも、制作スタッフとして活躍された大葉ナナコさんのパパ向けに書かれた新著。
「パパもママを労わりながら、出産・育児ライフを楽しもうよ」という彼女のメッセージがたっぷり伝わってきます。オビはボクが担当しました〜。
そして子どもが生まれたら、ビギナーパパに最適の本は…

『イクメンで行こう!〜育児も仕事も充実させる生き方』
渥美由喜・著/日本経済新聞出版社
イクメンプロジェクト(厚労省)で一緒に活動する、東レ経営研究所の渥美さん待望の新刊。
2回の育休取得経験を持つ渥美パパならでは、育児と仕事を両立するための方法論。
生産性を上げる効率的な仕事の進め方(日常業務の仕分け方)、育児や家事への取り組み方を分かりやすく解説してくれます!
続いて、さらに偉大な先輩イクメンパパに学べるのが…、

『イクメン副市長の“デキル男”の子育て10カ条』
山田正人・語り/APPLIYA
※電子書籍なので、iTunesからダウンロードし、iPhoneやiPadでお読みください。
イクメンは仕事も家庭も両立させる“デキる男”。
問題解決力を向上させ、妻からも信頼される父親になるにはどうすればいいか?仕事がスキルアップし、家族の絆を深める子育ての極意とは…?
イクメン副市長こと山田正人横浜市副市長が「黄金の子育て10カ条」を伝授します。
また、山田さんが校長を務める「横浜イクメンスクール」はFJとのタイアップ事業。ボクも講義を受け持ってますが、そこでボクがハマのパパたちに伝えた「イクメンの10カ条」も掲載してますので。
続いて、企業や自治体の人事担当や、イクメンのスタッフを抱えた管理職層に特にオススメなのがこちら。

『職場のワーク・ライフ・バランス』
佐藤博樹 、武石恵美子・著/日本経済新聞出版社
イクメンプロジェクトでご一緒の佐藤先生(東大)と、子育て応援とうきょう会議(東京都)の実行委員長・武石先生(法政大)の共著。
ワーク・ライフ・バランス(WLB)という言葉もだいぶ浸透してきましたが、まだ女性の福利厚生とか、残業代カットの労務管理問題ととらえている人は多い(管理職、特に育児など家のことをサッパリやってこなかった男性に多い)。
本書は、WLBの実現は企業や自治体にとって人材の獲得、モラルアップ、生産性アップのため今や欠かせない課題だということを力説。人事評価や職場風土のあり方をはじめ、仕事&時間管理の改革、コミュニケーションの円滑な進め方までを、企業事例も交えながら具体的に解説してくれます。
続いて…

『男の子を伸ばす父親は、ここが違う!』
松永 暢史・著/扶桑社
悪知恵と分別がついてきた10歳の息子ヒロシと日々対峙していると、「こんなときはどう言えばいいかな?」と考えるようになります(娘のときより多いかも)。そんなとき書店で目に止まったのがこれ。
この手の教育書はあまり好きではないのですが、
「子どもは群れて遊ぶと体験を深める」
「家事をやらせた子は確実に伸びる」
「母親が“豊か”になることの、子育てにおける効能」
などが、ビンゴだったので思わず買ってしまいした(第4章「妻との関係」はママも必読ですね)。
まあ、子どもが小学生高学年になったパパにはオススメかな。
でも本書で推してる「父親キャンプ」も、誰でもキャンプに行けばいいというものではなく、そこに至るまでの父子の関係性こそが重要だと思うのです。
つまり、小学生になってから子どもに向き合うのではなく、父親も乳幼児期から濃い関わり(スキンシップ&コミュニケーション)を子と持ち、基本的な信頼関係ができているからこそ、はじめてこの本に書いてある「父親としての育児の方法」が活きると思うのですが。
そして、そんな大事な期間(10歳まで)の子育てを、パパが楽しむために書かれた本がこちら。

『わが家の子育て パパしだい!〜10歳までのかかわり方』
小ア恭弘・著/旬報社
FJ理事で、関西の盟友・小アパパが書いた新刊です。
元保育士で、3人のやんちゃ男子のパパである観点から書かれた、論理的かつ体感的な「パパ育児本」の決定版!
子どもの「根っこ」を作るパパ育児のすすめを、関西弁で熱く語ります

そして最後はオマケ。ロック好きのパパにオススメです


『ロックと共に年をとる』
西田浩・著/新潮社
読売新聞文化部で数多くのミュージシャンに取材してきた著者が、ベテランたちの発言をベースにして展開するロック論。
登場するのは、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、ジェフ・ベック、ロバート・フリップ、キース・エマーソン、オジー・オズボーン、ニール・ヤング、スティング、ポール・ウェラー、ジョン・ウェットンなどなど。あのバンドの解散騒ぎってこういうことだったのかぁと、サウンドとともにロックの歴史を懐かしく振り返ることができます。
中ボーの頃からロックミュージックが好きだったボクですが、思い返せば13年前に子どもが生まれてから(パパになってから)、その味わい方も変わってきたような気がします。
たとえば、Love&Peaceは子どもたちのために歌うんだということ。あるいは、子どもたちにとってかっこいいパパであるために、働いていても長いものに巻かれず、組織に飼い慣らされず、常に「反逆の精神」を持ち続けることなど。
これって日常に流されているとつい忘れがちになりますが、ボクは毎日子どもと生活しながら、ゴキゲンなロックを聴いていて

そう考えると、やはりこれからも、人生で大事なことは
子ども と ロック
に教えてもらう気がしますネ。
「パパ、ライネンモ ロック シヨウゼ〜」by satoshi