昨日は奈良で講演でした。
東京から3時間なので、ヒロシ(小4)を連れて行きました。
実は前の晩、ママと大喧嘩をしてクサッていたので寝る前に…
「明日、パパと奈良行くか?」
「奈良ってどこ?」
「京都のそば」
「何か楽しいことあるの?」
「鹿に、せんべいあげられるぞ」
「じゃあ、行く」
というわけで子連れ出張となりました(10歳は単純だ^^;)。
新幹線と近鉄を乗り継いで12時前には現地着。今日の会場は奈良市中部公民館。まずは担当者(1歳児のパパ)ともう一人3児のパパとランチミーティングしました。
きょうの狙いや奈良のパパさんたちの特徴や抱えている課題などを確認。お二人とも仕事だけでなく、個人的な育児の悩みも訴えてきたので、できる範囲でアドバイスしました
講演会には40名を超えるパパやママたちが来てくれました。
13時半から、「『パパ』をもっと楽しもう!〜男性育児の第一歩」というタイトルで講演スタート。
皆さん、熱心に聴いてくれていたようですが奈良のパパはおとなしいのか、無表情の方が多く、反応がイマイチ分かりませんでした(ママは頷いたり笑ったりしてくれるので手応え感じるんですが)。
アンケートの結果がまだ来てませんが、どれだけロック(揺さぶれた)でしょうか?
ボクの話のあとに質疑が少しあったのですが、パパママから珍しく質問が出ず(←やっぱりおとなしい)、代わりに現役ではない参加者2名から質問と言うより意見・パパへのメッセージが挙げられました。
一人は4児の母親で、もうお子さんも成長している方。その女性は…
「かつて夫がうつ病を患いました。私も抑うつで倒れ、子どもは不登校に…。本当にあの頃は家族は大変でした。ワークライフバランスは大事です。どうかここにいる男性の皆さん。働き過ぎないでください。家族をもっと大事に考えて自分の健康に気をつけてください」
切実な話です。さらに、お知り合いの家庭でやはりお父さんがうつ病で自殺したケースも涙ながらに話され、会場の皆さんも深刻に受け止めていたようです。
そしてもうひと方の発言者は、74歳のおじいちゃん(イクジイ!)。彼は…
「安藤さんが言ってたように、現代は子どもは親だけではなかなか育てづらい。私たちの世代も応援したい。だからもっと親御さんや地域を頼ってください。特に男性の皆さん!なんでもいいから、年に1回でもいいから地域の活動に来てください。仕事しかしてない人生はあとで必ず辛くなる。お子さんと一緒にもっと地域へ!」
と、述べられました。まさに大仏のようなイクジイから熱いメッセージを、奈良パパたちはどう受け止めたのでしょうか?
といった感じで講演会も無事終了しました
奈良はこれで3回やりましたが、いまはFJ関西のメンバーもいるし、これからの展開が楽しみですね。
奈良に笑っているパパが鹿に負けないくらい増えるといいです!
講演会場を後にし、奈良公園へ。
鹿に「鹿せんべい」をやるヒロシ。
↑鹿の注意書き看板
「奈良公園のシカの多くは人に慣れてますが、あくまで野生動物です。時として人を攻撃することがありますのでご注意ください」と書いてあった。
シカのアタックとしては「かむ」「たたく」「突く」「突進」があるそう。それをみて「なんか、2歳児と同じだなあ」と思い、家で待ってるサトシに急に会いたくなり、
「ママもサトシもお姉ちゃんも待ってるから、帰ろうぜヒロシ」
と、奈良漬を買って家路についたのでした