昨日は東日本大震災で被災した方々の避難所となっている「さいたまスーパーアリーナ」で絵本読みのボランティアに行きました。
震災直後から、FJのパパたちは東北のメンバーはもちろん各地で物資の輸送支援や絵本による子どもへの精神的ケアなどの活動を行ってきました。
ここ、さいたまアリーナも先週末に一度来てやってますがボクは初合流。昨日は8人のパパと2名のママが駆けつけてくれました。
さいたまアリーナには現在、福島県双葉町などからの避難者は約2500人。スタジアムの中は未使用ですが、各階の通路が避難場所(居住区域)となっており、ダンボールで作られた仮設の家がたくさんありました。
当初から詰めている埼玉のパパ友で、NPO法人ハンズオン!埼玉の西川さんが事務局に居たので状況を訊いてみると、避難してきスグの頃はボランティアの人も含め相当に混乱していた模様。でも1週間経って、ルール化と自治が機能し始めたようで、すべてが足りているわけではないが、今日の時点ではそれほどのカオスは見られませんでした。
関東各地からでしょうか、各種NPOがやって来てさまざまな支援活動を展開。頼もしかったのは、教員の皆さんで『みんなの学校』という事業がスタートしていたこと。避難してきた子どもたちへの学習支援。これは親も安心したことでしょう。
また館外ではゴスペルグループや、中高年の歌サークル、どこかの学校の吹奏楽がチャリティコンサートを開いていたり…。何かさいたまアリーナ自体が温かく守られた巨大な難民キャンプのように感じられました。
驚いたのは、ボランティアに小学生や中高生がたくさん居たこと。
この寄せ書きも近隣の小学校の子どもたちが描いたもの
しかし…被災して逃れてきた人たちは、31日までしかアリーナに居られずまた別の場所へ移動を余儀なくされるし、自分の家にいったいいつ戻れるのか、そしてこれから将来、生活や仕事、子育てなどをどうすればいいのかといった大きな不安に苛まされていることでしょう。
そしてその親の不安を子どもは察知して、自らも怯えたり、委縮したりして従来の明るさが失せたりしてはいないか。慣れない土地で誰かに気を遣いながら暮らさなければならない、それがいつまで続くかも分からないのです。
だからボクらは、いっときでも子どもたちが笑顔になれる時間を作って楽しんでもらいたくて此処にやってきました。
先月入会したばかりの埼玉在住のパパ(2歳と0歳児のパパ)も来てくれて、早速絵本を読みました。
バルーンアートが得意なパパは、男の子たちに教えてました。
ダンボール箱を電車に仕立て、子どもを乗せて押すパパ。子どもたちは大喜び!
その間ボクはギターでBeatlesメドレー♫。ボランティアの小学5年生の女子がパーカッションで参加し、ミニセッションに。さいたま市はJohn Lennonミュージアムがあった場所だ。
ボクも絵本を数冊読んだあと、仲間と定番のガラガラドンで子どもたちを元気づけました。
子どもの数はいつもより少なかったけど、来てくれた子どもたちの笑顔はいつものライブと同様に輝いてました。
その後、入浴→夕食タイムが始まるので、絵本ライブは16時半に終了して帰路につきました。
アリーナでの活動はたぶんこれが最後になりますが、FJの「パパ's絵本義援隊」では今後も避難所や被災地でのボランティアも視野に入れて、子どもたちへの支援、笑顔のサポート活動を続けていきます