そう、昨日は同じ学童クラブで仲間だったパパ友・Gさんの命日。
3回忌にあたるので、「みんなで集まろうや」と呼びかけたところ、夜10時過ぎに7人のパパが集まったのです。
2年前のあの日のことは、いまでも鮮明に覚えている。
当時7歳の男の子K太のパパでシングルファザーだったGさんは、仕事の激務プラス家事およびさまざまな労苦で夜中に脳疾患を起こし、帰らぬ人となったのです。
そう、今回FJで立ち上げた父子家庭支援のフレンチトースト基金。
その事業アイデアの基点は、実は彼の死にありました。
どうして僕らはK太のパパを、彼の家庭をもっと支えてあげられなかったのだろうか?
いまだにボクは自問してしまいます。
孤立化する父子家庭は、いま全国で9万世帯を超えます。
でもほとんどの自治体で父子家庭に児童扶養手当の支給は、まだありません。
そんなの中、増して深刻な不況の下、ひょっとしたらGさんのよう長時間労働→過労により、命を落とすパパがまた出るかもしれない。
そうなったら置いて逝かれてしまった子どもはどうなるのか?
K太が流したような哀しい涙はもう見たくありません。
そんな願いを込めて僕は、フレンチトースト基金の立ち上げを昨年末のFJ役員会で提案し、ようやく実現しました。
そして現在は、日々のファザーリングセミナーなどでその必要性を説き、理解と募金を呼び掛けています。
そう僕にとって、この活動のすべてが、かけがえのないパパ友・Gさんへのレクイエム(鎮魂歌)なのです。
さて昨夜は、賑やかな飲み会が好きだったGさんの遺志に沿ってか、湿っぽい雰囲気にはなりませんでした。
楽しかった学童クラブのキャンプやスキーの話、そして3年経った子どもたちの成長についてそれぞれのパパが話題を提供。そして現在、遠い地で暮らすK太の成長も願いつつ、グラスを皆で重ねました。
宴も深まり、0時を過ぎた頃に一人のパパが言いました。
「いま、Gさん。ここに来てるよ」
「しばらくだったね」
Gさんを交え、みんなでもう一度、乾杯しました
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もう、画面がにじんで読めません。
「2年前のあの日のこと」を拝読しました。
以前、安藤さんが僕に少し話してくれたことですね。
拝聴させて頂き、僕の離婚当初を思い出しました。
ワーカホリックだった僕にとっても、他人事ではない・・・という恐怖がよぎりました。過労で倒れた時のことを思い出しました。
今こうして元気で生活できているのが不思議です。ラッキーだと思います。
今現在も、本当に苦しむ父子家庭は多いです。
今日、更に「なんとかしたい!」という強い想いがこみ上げました。