サトシは先月まで待機児童だったのですが、先週、自宅から自転車で20分(タクシーで1000円)のところにある東京都の認証保育所にダメモトで電話をしたら1歳児枠に偶然空きが出ていて速攻で申し込み。そして6/1から通い始めたのです。
つまり、妻もようやく仕事に復帰できることになったのです。メデタシ、メデタシ。
でも当のサトシは大変です。
だってこれまで1年以上も家でほとんどママやボクと一緒に過ごしていたのに、突然知らないところに連れて行かれ、何時間も親と引き離されるのだから。
テルノ(11歳)とヒロシ(8歳)は、0歳から保育園に入ったので、まだよく事態が分からなかった。しかし、昨年2月生まれの1歳のサトシはもうなんでも分かるので、最初はそうなってしまうのです。
また認証保育所は「慣らし保育」がないため、初日からいきなり9時間保育。ボクもこの日は運悪く地方出張が入っていたので、「園でさんざん泣いてた」という話を帰宅後、妻から聞きました。
「やっぱり」
想定していたとはいえ、サトシの気持ちを考えると胸が痛みます。
でも妻は言います。
「私は仕事ができてうれしい」と。
そうだよね。就労意欲のある女性が育児を一人で抱え、あるいは保育園がないために理由に仕事を諦めるなんてやっぱりおかしい。
「サトシ、明日はパパが連れていくから、がんばろうな」
ママの胸の中で眠るサトシにそう語りかけるのでした。
2日目は、ボクが送りも迎えも担当。
朝は保育所の入り口に来るとサトシは「察知」してわんわん泣きました。
タオルや着替えのセットを終え、保育士さんに家での様子を伝えて、後ろ髪引かれる思いで園を後にし、この日はNHK「子どもサポートネット」の収録をする渋谷に向かいました。
収録中も、サトシのことがずっと気になってました。
17時で終了。大急ぎでサトシを迎えに保育園へ向かいました
「サトシ、帰ったぞ!」
保育士さんに抱っこされていたサトシはボクを見るなり、大粒の涙を流し、抱きついてきました。
「よしよし、よくがんばったな。じゃあ、帰ろう。ママも待ってるぞ」
「ウン」。サトシは小さくうなづきました。
3日目、昨夜は夜泣きがひどかった。
やはり不安な気持ちがそうさせているのでしょう。徐々に慣れて落ちついてくることは分かっているが、泣くサトシを見ているとつらい。妻も同じ気持ちなので、一緒にいる時間はずっと抱っこしています。
姉のテルノもそんなママをサポートして、買い物に行ったり、ご飯を炊いたり、洗濯物を進んで畳んだり、よく家のことを手伝ってくれてます。そして兄のヒロシも「ボクもそうだったんだよ。でもすぐ慣れて楽しくなるからね」とサトシを励ますのでした。
そして4日目の今日。サトシの疲れもピークだ。
「パパ、きょうの仕事キャンセルできない?」と妻。
「うーん、分かった。講演に穴をあけるわけにはいかないからキャンセルは無理だけどサトシを連れてくよ」
そして、ついにサトシを背負って講演。
まあ、これはこれで「父親の育児」というテーマに沿ってるし、受講者にはインパクトがあったようです^^;
そんなわけで、保育園に通い始めたサトシとわが家の試練はしばらく続きます。
でも、ボクは思います。家族で支え合ってこのカオスを楽しむこと。そして妻の働く喜びを護るのが、夫であり、父親であるボクの務めだと。
きっといつの日かサトシも分かってくれるでしょう。
サトシ、明日もパパと保育園いこうな。
子どもの「適応能力」は素晴らしい。
ありのままを受け止めて対応しようとする。
大人たちはそこをちゃんとみて、安心させてあげなくちゃ・・・ですよね。
試練の時も、チームワーク抜群の安藤家にはいっぱい笑顔が溢れていることでしょう。
背中にサトシくんの温もり・息遣いを感じながら講演する安藤さんの姿は、聴いていた方々をも安心させていたと思います。
「これでいいのだ〜」
(肩こり・背中の痛みは・・・?)
FJの活動も益々広がりをみせ、たくさんの人を勇気づけていると思います!
いっぱい泣いていいんだよ。
ガマンしなくていいんだよ。
おうちでは、今まで以上に、ママにもパパにも甘えて、いっぱいだっこしてもらいましょう!!
保育所で、まずひとり、安心できる大人の人がみつかるといいね。この人だったら、大丈夫って人。
父母「以外」の、大勢の大人に見守られて育つことは、きっと、いいことなんだよ。
おじさんは、ガンバレなんて言わないよ。
だって、もう、すごく頑張ってるんだもん。これ以上頑張らなくてもいいよね。
ゆっくり時間をかけて。
保育所に慣れていくといいよね。
お友達もたくさん、できるといいよね。
折り紙や粘土。たくさん遊べるといいね。
パパの講演について、名古屋に来ることがあったら、おじさんとも遊んでください。お願いします。
じゃね!!
いとうとしひろ
昔「アグネス論争」というのがありましたが、
それを一発で凌駕する画像だと思います。
これがホンマの「父の背を見て育つ」の構図ですね。
我が娘がまだ保育所に行ってた頃(20年も前になります・・・)、どうしても妻と仕事がブッキングして発熱した娘を保育所に迎えに行かなければならない時、
私が行きました。
スーツ姿でベビーカーを押して、京浜東北線・中央線と乗り継ぎ、四谷の会社まで。
応接室に娘を寝かし、締め切りギリギリの仕事しました(当時、出版社で編集をしていました)。
なんか、懐かしいです。
おかげで、娘は本がないと生きていけない体になり、現在、文学部在学中でございます!
私は、今は、鳥取の片田舎で、WLBを説いて回る人生。
因果は巡る・・・ですね。
1月に安藤さんが鳥取に来ていただけることになり、その時のフォーラムの実行委員もすることになりました。
現役パパではないけれど、
子育ての結果が出ちゃってて、批判の矢面に立たなければならない・・・かも知れないけど、
Fathering Japan
応援してます。
鳥取でも現役パパたちに笑顔になってもらいたい!!
保育園を充実させたほうが働く親が増えて自治体にとってもいいと思うのですが。
サトシくんをおんぶしての講演会の写真、インパクト
がありすぎです。感動して、涙が出ました。
また高松でお会いできる事を、楽しみにしています。
サトシもだいぶ保育園に馴染んできたようで、昨日はほとんど泣かずに過ごし、ともだちもできたようです^^
ボクも「子連れ出勤」が病みつきになりそうです。
今日は少し熱があるので保育園を休ませて、「NHKラジオビタミン」の生出演に連れていく予定。背負って話すのでサトシの声が聴こえるかもです。でも、オンエア中にウンチしたらどうしよう^^;