『子どもの貧困白書』が発行されました。
子どもの貧困を根絶するために多くの人が動き始めている今、出るべくして出たタイムリーな企画です(ボクもFJのフレンチトースト基金の関連で、原稿書かせてもらってます)。
これまで自分の周囲でチラチラとしか見えてなかった「子どもの貧困」が、これほどまでに豊富なデータやさまざまなケースで情報化され、「日本はそんなことになってたのか!?」と読む者を心を揺さぶります。
編集委員の方のこんな言葉が心に刺さり、共感します。
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この国に子どもたちが生きて、確かなしあわせを実感し希望をはぐくむことができているのでしょうか。
そのことを問うたときに、「子どもの貧困」はもっとも優先して解決すべき、社会が許してはならない課題となっています。
「子どもの貧困」という現実に、いまこそ何かアクションを起こさなくてはならないという想いのなかで、この白書を企画しました。
その意味で本白書は実態の書というだけでなく、希望そのものであります。
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FJでは「家の中の良いパパ」だけを目指すのではなく、子どもができたら地域コミュニティに果敢にデビューし、そこで活動すること。子どもたちの安全・安心、そして地域のみんなが笑って暮らせる共生社会を持続可能にするエンジンに父親こそがなろう、とパパたちにも呼びかけています。
自分の子どもだけが幸せな社会などありません。わが子を幸せにしたのなら、すべての子がハッピーになるような希望の仕組みを考える必要があります。
FJでは今後の事業でも「父子家庭支援」に限らず、「子どもの貧困」など父親として考えなければならないテーマに取り組んでいけたらと思っています。
そうそう、今夜のNHKスペシャルも必見です
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★NHKスペシャル「セーフティーネット・クライシス vol.3 しのびよる貧困 子どもを救えるか 」
<放送日時>
10月4日(日)夜9時00分〜10時28分 NHK総合で生放送
※再放送 7日(水)午前0時45分〜2時13分 NHK総合
<番組の内容>
----今、日本の子どもの7人にひとりが「貧困」に苦しんでいます。
日本は今や、先進各国の中で最も
「相対的貧困率」が高い国のひとつであり、
アメリカと並ぶ”貧困大国”となっているのです。
入浴やおむつ替えの回数を減らされる幼児。
病院に行けない、学用品を買ってもらえない小学生。
学費のみならず、一家の生活費まで稼がなければならない高校生。
取材を通して、数多くのそうした子どもたちに出会いました。
戦後、豊かさの一途を辿ってきたはずの日本で、
なぜ、そうした事態が生まれてしまったのでしょうか。
8月の衆議院総選挙で、
民主党は、子どもへの支援の強化を謳い、
未曾有の308議席を獲得しました。
マニフェストの目玉として上げた
「子ども手当」や「高校の授業料実質無償化」は、
そうした子どもたちの厳しい現状を救う、
特効薬たり得るのでしょうか。
番組では、
新政権から、”子ども支援”を担う山井和則・厚生労働政務官、
貧困の現場を深く知る湯浅誠・反貧困ネットワーク事務局長らを
スタジオに迎え、90分の生放送で議論を行います。
声を上げることのできない子どもたちの間に、
深く静かに蔓延する貧困。
その実情を伝えるとともに、
海外での取り組みも紹介しながら、
子どもの育ちを守る、新たな社会保障制度のあり方を探ります。
<スタジオ出演者> ※順不同
政府関係者 山井和則氏 (厚生労働政務官)
財界関係者 新浪剛史氏 (株式会社ローソン代表取締役社長)
支援者 湯浅誠氏 (反貧困ネットワーク事務局長)
学者 神野直彦氏 (関西学院大学教授)
司会:町永俊雄アナウンサー
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子育てを親だけに負担させるのではなく、国がもっと教育に投資する事で社会全体が善くなる事は間違いないと思います。
箱物への投資より、もう人材への投資の時代でしよ!
ついた当初予算を年度内に使いきらなければならない役所のシステムを見直せば、お金は出てきませんかね?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091005-00000002-mai-pol
早速、入手しました。
目次を見て、これは、と思ったページから、少しずつ読み始めています。
にわかには、信じがたいことが書かれています。私は、世間を知らない、無風地帯で生活しているのだろうか?認識不足だろうか?
更に読み進めていくのが、恐ろしくすらあります。
さて、そして、考えるのです。
私に出来る事は何か?
私は、何をすべきだろうか?
「人類は、子どもに対し、最善のものを与える義務を負う。」
「給食のない夏休み、体重の減る子がいる。」
本書の言葉です。
「大人が果たすべき最大の責任は、より良い社会を子どもたちに残すこと、手渡すことだ。」妻が、常々言っていることが重なります。
いとうとしひろ