2009年11月12日

Listen to the student's voice

最近、大学で講義をすることが多くなってきました。

昨日もフレンチトースト基金の事業で出会った立教大学の湯澤直美先生から呼ばれ、「ジェンダー論」の授業(90分)をゲストティーチャ―として受け持ちました。教室は新座キャンパスの2限。2年生(約150名)が対象です。

講義の内容はもちろん「父親の子育て」。

難しい話ではなく、FJの父親支援活動の話を中心に、現代の子育てに熱心なパパたちのあり様を伝え、「男性も自由に育児に参画できる社会にしていこう。きみたちが将来、家庭を築いたときに男女ともに、仕事も育児も、もっと楽しめる環境をみんなで作っていこうよ」という話をしました。

聴講してくれた学生は2年生だから、年齢は20歳前後。結婚や子育てはまだまだ先の話だろうから、「どうかな?届くかな?」と心配でしたが、結構熱心にボクの話を聴いてくれて、うれしかったですわーい(嬉しい顔)

授業後には先生からも、「ジェンダー論は女性からの視点が多いので、男性の、しかも現役の父親からの話は、とても有効でした」と言ってもらえました。

学生たちは授業の最後に感想文(コメントペーパー)を書いてくれて、そのコピーをもらって帰りました。

読むと、みんなきちんと捉えて考えてくれてるなあ、と感心します。
せっかくなので、いくつか紹介しましょう。


★将来、自分に子どもができた時に参考にしたいお話がたくさんあり、興味深かった。“よい父親ではなく、笑っている父親になろう”というフレーズが印象的でした。この言葉を忘れずに、今後の自分の人生を考えていきたいと思った。(男性・大学2年)

★今日のお話を聴いて、積極的に自分の家庭での役割を考えようとしている男性が結構いるということに驚いた。でも一方で家族のために働いているはずなのに、家庭を顧みなくなってしまう男性が多いことは残念だし、本末転倒であると思った。
確かに母親は実感を持って母親になるが、父親はヘタすると「かやの外」な気がする。子どもと関わらなければ、ずっとそれでよいというようなシステム・意識の中で生きているので、固定観念を変えることがまず先決であると思った。
まだ自分は職にも就いてないし、未来のことも考えきれてない状況だけど、将来の育児のことも視野に入れてこれからはいろいろと考えていきたい。それが地域や社会の活性化に繋がると思う。(女性・大学2年)

★今日安藤さんのお話を聞いて、現代の父親の理想的なあり方について考えさせられた。
「男は仕事だけしていればいい」。そんな考えでは将来、良い日本を形成していくことはできないと学び、自分の将来、また子どもたちの将来を明るく夢のあるものにするために、笑いの絶えない幸せな家庭を築いていきたい。(男性・大学2年)

★今日はとても楽しい講義をありがとうございました。FJは父親に子育てを強制するような形で教育するのではなく、「子育てはこんなに楽しいのだ」ということを、毎日仕事に追われている父親たちに気付かせる教え方がとてもいいなと思いました。
女性の社会進出が進む中、男性の子育てはこれからさらに重要性を増すでしょう。父親も子育てを楽しめるようになり、両親が協力し合って子育てができるようになれば、女性だけにメリットがでるだけでなく、男性にも、子どもにも、そして日本経済にも好影響が出て、幸せな社会が築けるでしょう。
「父親が変われば、社会が変わる」。まさにそうだと思いました。もちろん男性だけでなく、女性も、ひとりひとりが変わっていくことが大切だということを学ばせていただきました。(女性・大学2年)

★家事・育児は女性がするのが当たり前だったことが、今はそう思われなくなっていることにはとても納得するし、そうなるべきだと思う。女性の社会進出が進む今、男性と女性を区別することに何も利益がないと思うからです。自分も父親になったら育児・家事を積極的にチャレンジしていきたい。(男性・大学2年)

★本日の講義は男性である私にとって、とてもためになるものでした。私は将来結婚し、親となったとき、家事も育児もしない父親・夫には絶対なりたくないと思っています。なので安藤さんのお話にはとても共感できました。(男性・大学2年)

★父親とあまり触れ合わずに育った子どもというのは、将来自分が親となったときに、どう子どもと接していいか分からなくなるという悪循環を生んでしまうと思います。
また男性が家庭的仕事をしないという傾向は確実に今の日本の社会性が原因であると思う。もう少し家庭での時間を増やせるように考慮してほしいと思います。自分が親となったら、父親としての立場を、子どもの成長などを見ながら楽しみたいと思います。(男性・大学2年)

・・・・・・
なるほど。まだ学生だから、実社会(仕事)や結婚生活、育児についてリアリティがないがゆえにこのように書けるのでしょうが、次世代のパパやママのストレートな声には希望が持てますね。

まあ日本において、子育ての理想と現実の溝はそう簡単には埋まらないと思いますが、将来彼らが親になって悩んだときに、ボクの話をちょっとでも思い出してもらえればいいな、と思います。

それから感想の中には、自分の両親(父親、母親)のことを書いてくる学生もたくさんいました。


★私の父親は私が幼い頃から、母と一緒に育児に協力してくれます。運動会や部活動や、勉強の面でも手伝ってくれたりして、私は本当に大好きです。家事能力は母親よりありませんが、そのマイナス面を十分に補っています。
母も、父のそんな姿をみて理解しあっているし、いい関係であると思います。私の父は笑顔の絶えない父です。父のような人と結婚したいと思っているし、そう思えることが一番の誇りです。(女性・大学2年)

★私は父親にたくさん遊んでもらうことができたので、とても幸せでした。私たちも大学を卒業したら就職します。自分の働きたい所で一生懸命働こうと希望を持っています。でも自分が家庭を持ったとき、そのことで子どもの相手ができなくなるのは嫌です。
仕事もがんばりたいし、家庭も大切にしたい。欲張りかもしれないが、父親は家庭を守るために一生懸命働くので、仕事のせいで家庭がおろそかになるのは本末転倒だと思う。昔のように家庭のことはすべて奥さんに任せるというやり方はもう通用しないのではないか。きっと私の奥さんも働きたいと思う。私自身は料理や家事が嫌いではないので、将来は奥さんと協力して幸せな家庭を築いていきたい。(男性・大学2年)

・・・・・・・・
ポジティブな意見ですねー。きっと素敵なご両親のもとで育ったのでしょうね。こうした、自分の親への肯定感を述べる学生が多いのは、とても救われた気持ちになります。

でも一方で、自分の父親に対してネガティブな感想もいくつかあります。一つだけ紹介します。


★私の父親は、本当に「男尊女卑」という考えの典型です。私には、就職することより、早く結婚して子どもを産んで、育児をすることが女の私にとって一番幸せだ、という考えを持っています。
私には仕事で夢があり、将来もちろん結婚して子どもを産むこともあると思いますが、育児をすることが女性でなければならないということはないと思います。また父親は、私たちに何かあるとすべて母に向かって「お前の責任だ」と、決まって言います。それは育児に関することはすべて母親のやることであり、自分のせいではないと父親自身が思っているからでしょう。だから私は絶対に、父親のような人とは結婚したくありません!
きょう正直、男性でこんなに育児のことで、ママ(母親)のことを考えてくれている人がいるんだと驚きました。
私は父親が本当に嫌いなので、自分が産む子どもは、父親のことが大好きで仲良くなれるようなダンナさんと結婚したいです!(女性・大学2年)

・・・・

父親の皆さん。

これらはいまの大学生の「声」ですが、言い換えればあなたのお子さんの15年、20年後の「言葉」かもしれません。

将来、20歳になったわが子に、自分のこと(父親の印象)をポジティブに語ってもらうには、いまどうすればいいか?

それはボクが言うまでもありませんね。


posted by イクボスブログ at 12:36| 東京 ☁| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。^^
先日、愛知県で行われた講演会に参加させていただきました『きなこ』と申します。

上記にあるように、私も父親があまり好きではありませんでした。
なので父親みたいな人とは絶対結婚しないと
思っておりました。

何かで聞いたことがあるのですが・・・
娘は父親に似た人を好きになるとか、ならないとか。(笑)

私もやはり父親に似た人と結婚しました。
「女は家にいろっ!」
「誰に食わせてもらってると思ってる!」
こんな言葉は日常茶飯事です。

母親の役割、父親の役割は確かにあります。
ただ育児に関しては同等の役割が与えられていると思うのです。
家事を手伝ってくれとは言いません。
ただ育児には関心をもってもらいたいと思います。

大学ですと、まだまだそんな話って思うかもしれませんが、^^;
それくらい若いうちからの意識改革って、
とても重要だと思います。

Posted by きなこ at 2009年11月18日 10:31
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