父子家庭支援の全国組織、全国父子家庭支援団体連絡会(全父子連)の設立記者会見を昨日、厚生労働省で行いました。
全国各地から父子家庭支援をやってきたパパたちが東京に集結(あるパパは子どもを連れて参加)。強力な連合軍を組んで、会見に臨みました。
フレンチトースト基金で、父子家庭支援事業を行っているFJとしても全父子連を応援すべく、ボクも同席しました。
取材陣は新聞社、通信社、テレビ・ラジオ局など20社近く来ていたと思います(宮城や新潟からも地元メディアが駆けつけていました)。
昨夜から今日にかけて、各メディアが報じてくれています。
・NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/t10013878551000.html
・東京新聞
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2009111902000055.html
・産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091118-00000610-san-soci
・毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091118-00000118-mai-soci
・共同通信
http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009111801000950.html
・時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091118-00000198-jij-soci
これをきっかけに父子家庭への児童扶養手当支給が実現化し、その後の就労支援などにも繋がる。あるいは全国で9万世帯いる父子家庭のお父さんたちがネットワーク化され、笑っているシングルパパが増えてくれればFJとしてもうれしい限りです。
会見で全父子連代表が読み上げた声明文(熱いロック)は下記です。
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全国父子家庭支援団体連絡会(全父子連)の設立経緯ですが、日本のひとり親支援をお話しますと、母子家庭支援は大正時代に母子家庭支援施設ができ、その後、1929年(昭和4年)に保護法として母子家庭支援の法整備がなされました。
そして現在まで様々な母子家庭支援がなされ、全国規模の母子家庭支援団体もありますが、父子家庭支援はほとんど着手されませんでした。
そんな中、我々は全国各地で独自の会を立ち上げ、自治体や行政に対し、父子家庭支援に対する請願や陳情などの活動をしてきております。
その各団体の頑張りもあり、現在は200を超える自治体が独自で父子家庭支援をしています。
ただ、個々の団体による活動は限界もあり、国政に提言できる、父子家庭を支える全国規模の組織が必要と考え、母子家庭支援より約80年遅れで全父子連の設立を決意しました。
全父子連の事業目的、活動内容ですが、まず、社会に父子家庭の実情の認知、理解を頂くことを目指します。
世の中のパパさんに、少しだけ想像して頂きたいのですが、不謹慎な話をしますが、今日、突然あなたの奥様が交通事故などで他界されたら、あなたの奥様が突然家出をしたら、あなたは子育てをしながら、今の仕事を続けることができますか?
大変恐縮なのですが、一度だけ想像してみて下さい。明日は我が身、かもしれません。
食事など家事全般、保育園の送迎、学校行事などに参加しながら、早出、残業、出張などが制限される中で、働くことは困難で、部署移動、転職を余儀なくされます。
実際、父子家庭のお父さんは、転職して収入が大幅に減るというケースは多いです。
このような現場の声、実情を、政府当局に提言して、父子家庭の公的支援の拡充、同じひとり親世帯である母子家庭と父子家庭の支援格差の是正を求める活動を行います。
そのほか、シンポジウム、セミナーなど、パパと子どもが楽しめるイベントを展開していきます。また、ひとり親家庭支援団体と協力をして、ひとり親家庭支援の展開、本日同席しているファザーリング・ジャパンさんなど父親支援団体と連携して父親支援の展開を考えております。
そして、活動の最初のミッションとして、父子家庭への児童扶養手当の平成22年度の支給実現を目指します。
父子家庭への児童扶養手当の支給は、民主党などのマニフェストにもありますが、待ったなし、喫緊の課題であり、全父子連は政府関係者との面会を求め、直接請願したいと考えております。
このような活動を地道に行い、全父子連は、父子家庭の方々や社会に必要とされる団体を目指します。
なにとぞ、ご理解、ご支援をよろしくお願いいたします。
全国父子家庭支援団体連絡会・代表 片山知行
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全父子連の参加団体はこちらです(11/18現在) ※( )は活動拠点
・ひとり親のための自立支援ネットワーク ふしぼしねっと(福岡県)
・宮城県父子の会 (宮城県)
・出雲ひとり親の会(島根県)
・東京葛飾父子家庭当事者の会(東京都)
・NPO法人 彩愛会(埼玉県)
・所沢市父子家庭の会(埼玉県)
・NPO法人しんふぁ支援協会(群馬県)
・リシングルファミリー広島(広島県)
・高松でひとり親家庭の会を作ろう(香川県)
・ひとり親支援 ユナイテッド・プラス(新潟県)
記者会見に先立って全父子連とFJは、永田町の議員会館で国会議員の皆さんと父子家庭支援の勉強会を開催。民主党の島田智哉子さんや共産党の山下芳生さんら議員と秘書さんたちが30名近く参加してくれました!
中には、自分が父子家庭で育った男性議員など、ひとり親支援に熱心な方々が数多くいて心強かったです!この勉強会は今後も継続予定。自民党の議員さんも来てくれるといいですね。
会見後、全父子連代表と厚労省・山井政務官が面談。父子家庭支援への理解と法制化を求めました。
政務官も「できる限り頑張りたい」と述べ、その場で長妻厚労相に電話してくださり、片山代表と長妻大臣が電話で話をしました。次回、大臣面会の可能性が大です!
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そういう意味で、男女関係なく子供を育てる人が仕事と子育てを両方を支援する社会の実現を願っています