「案外、少ない?」
そう思われた方もいるでしょうが、いえいえ、FJは「少数精鋭」なんです。
FJパパファイルでも約半数を紹介してますが、FJのパパ会員は、仕事も育児も自分らしく楽しんでいる人ばかり。子どもを取り巻くさまざまな社会問題にも関心が高く、頼もしい限りです。
会員の年齢も上は57歳から、下は21歳のパパまで。
地域も東京圏が全体の半数ですが、他にも北海道、群馬、茨城、静岡、長野、新潟、福井、愛知、三重、大阪、兵庫、広島、福岡に在住のパパがいて、各地で支部(ブランチ)を結成し、ローカルなファザーリング活動も盛ん。また、外国籍のパパやシングルファザーもいます。
職業も多岐に渡っていて、会社員(業界はさまざま)、公務員、保育士、幼稚園教諭、看護士、大学准教諭、社労士、税理士、行政書士、公認会計士、薬剤師、精神科医、工学博士(エンジニア)、NPO代表、ITコンサルタント、都市計画コンサルティング、イベントプロデューサー、ミュージシャン、作家、カメラマン、編集者、新聞記者、専業主夫、学生、会社経営者などなど、各方面で活躍するパパがそろっています。
その各自の仕事スキルやネットワークが、FJのさまざまな事業に活きてきて、活動を活発化させてくれます。
「笑っている父親を増やしたい」という理念に共感し、職種や地域を越えて、集まってくる父親たちに私はいつもこう言っています。
「FJの情報やサービスを享受するだけでなく、自ら考え、主体的にファザーリング活動してほしい」。
自分だけが満足するのでなく、一人ひとりが動き、その活動をそれぞれのフィールドで可視化すること。それによってひとりでも多くのまだスイッチの入っていない父親を揺さぶって欲しいと思います。
家族や次世代のために社会を変えたいと願う父親たちの、緩やかだけど結束の固いネットワークこそがその原動力となります。
父親ムーブメントは、この笑っている父親同士の連帯から生まれるのです。
さて最近、巷で話題のクラウドコンピューティング。
インターネットをベースとしたコンピュータの利用形態のことで、ソフトウェアやデータなどを自分で保有せずに、クラウドコンピューティングでは、ユーザーはインターネットの向こう側からサービスを受ける、という仕組みです。
これを初めて聞いた時、「FJって、これだ!」と思いました。
事業成立の必要条件(リソース)に応じて、さまざまなパーソナリティと職能を携えたパパたちが集まって、父親支援の仕事を推進していく。これはまた、NPO組織の新しい形とも言えるかもしれません。
まさに、クラウド・ファザーリング。
そう、FJとは最強で、最高に楽しい、パパ友ネットワークなのです。