この日もFJチームは2班に分かれて行動。
4日間宿泊した花巻の宿をチェックアウトし、田中パパチームは宮城県に南下。僕らのチームは昨日と同じ、陸前高田市を目指した。
アクシデント発生!メンバーのクルマ1台がパンクだ
どうやら釘を踏んだらしい。GSで修理。
3時間以上かかって陸前高田の避難所・ひかみの里に到着。
ここはハンデキャップのある方たちが利用する福祉施設。隣接する体育館(ホール)が避難所になっていて、現在8家族30名の方が暮らしていました。
この町はまだ水道が未復旧。滋賀県大津市の水道局から支援隊が来ていました。
6/18に震災復興フォーラムを大津市で開催する予定なので、話かけたらFJのこと知っててくれて感激でした!
さて今日の目的は、父子家庭支援です。
今回の震災では、パートナーを亡くされたひとり親家庭が増えるであろうと、FJは気にかけていました。
FJでは3年前からフレンチトースト基金という事業を通して、シングルファザーと子どもたちの支援を行ってきました。そこで父子家庭の実態やどんな支援が必要かも勉強してきたので、今回もなにか役に立てればと思っていたところ、新聞で震災後にうまれた父子家庭同士が集まって相互に支援していくサークルが立ち上がったという記事を読み、これはまず…
「会いに行かねば!」
と決め、NPO法人全国父子家庭支援連絡会(全父子連)と連携し、現地と連絡を取って今日、面会できることになったのです。
写真左が、今回の津波で奥様と次男を亡くされた吉田さん(32歳)。会ってまずFJからの義援金を渡すと、ボクの手を握り締め、目を真っ赤にしてお礼の言葉を述べてました(写真右はこの日埼玉から合流した吉田パパ=FJ理事)。
家族を亡くした悲しみと、家も店(電器店)も流され今後どうしていけばいいのか?という不安な気持ちが伝わってきて、僕も思わずもらい泣きをしてしまいましたTT
その後、新潟から来る全父子連チームの到着が渋滞で遅れるため、校庭で絵本ライブしながら待つことに。
絵本に食いついてくる子どもたち。
会話のキャッチボールも弾み、すぐ仲良くなりました。
吉田パパも『うんこ!』でロック。
ここで全父子連到着。代表の片山パパ(彼もシングルパパ)と吉田さん。
全父子連からも義援金を渡しガッチリ握手。この様子はNHKニュースや『朝ズバ!』でも放送されました
3人の陸高シングルパパが片山代表と懇談。さまざまな不安を語ってました。そのナマの声は全父子連ブログに掲載されてます。
此処でも子どもたちには鯉ノボリをプレゼント。喜んでくれました。
「Tシャツになんか書いてよ!」と子どもたちにせがまれ、メッセージを書くFJパパ。
ボクも「また来るよ。元気でな。歯、磨けよ」と記しました(←長さんか^^;)
「俺たち、今日からトモダチだぜ〜」
最後はみんな笑顔で記念撮影
16:20 そろそろ引き揚げる時間だ。
「また、来てねー。待ってるよ〜」
ここでも子どもたちが最後まで見送ってくれて、胸が詰まりました。
そしてシングルファザーになった吉田パパが最後に言った言葉が、いまでも忘れられない。
「本当にありがとうございます。亡くなった次男、妻、母の分まで明るく元気に生きたいです。
長男を必ず幸せにします。そのために笑顔をたやさない家庭にしていきたいです。
これからは皆さん(全父子連、ファザーリング・ジャパンとの)とのこの出会い、つながりを大切にしていきたいと思います。」
陸前高田の吉田パパとはあれからケータイで繋がっていて、ときどき電話で話してます
先日も避難所の洗濯機が壊れたというので、FJパパエイド基金から洗濯機を1台買って、現地に送らせてもらいました!
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