「FJのパパたちは子どもの放射線被ばく問題をどう考えてるんだ?」
「育休も大事だが、こっちもFJのテーマではないのか?」
これらの問い合わせや意見が、最近FJに数多く来ていました。
このテーマ、当初ボク自身もあまり知識がなく、また東京在住なので危機感も薄かったせいか、最初は保育園で水や給食の食材について質したり、ただメディアの情報を追ってるだけでしたが、パパエイド募金の支援活動で福島の小学校に何度か行く中で校庭で遊べない小学生、放射能に怯える親子を見てだんだん意識が高まっていきました。
そこから本を読んだり、ネットを視たり、自分の子どもが通う学校の保護者=(原子力に詳しいパパ友・ママ友)と語り合い情報共有し、それを元に自治体の教育委員会の人と話し合ったりしてきました。
また6月に滋賀で開催した震災復興フォーラムに登壇してくれた、福島市から札幌に移住したFJ会員パパの「家族を放射線の被ばくから守る!」という父親としての強い決断と行動力を見て、これはFJでも何かやらねばと思い続けて、ようやくこのフォーラムを企画しました。
また最近、福島だけでなく関東やその他地域でも、子どもの被ばくを避けるため、ママと子どもが疎開し、パパだけが現地に残る「震災分離家族」がどんどん増えています。
仕方ないのかもしれないけど家族形成、親子の愛着形成の観点においても離れ離れで暮らすその状態が長期化するのは良くないし、場合によっては放射線問題に対するスタンスや価値観の違いで夫婦仲が悪くなってそのまま離婚したなんていうケースも聞いたので、笑顔のパパとその家族を応援するFJとしては看過できない問題になってきたのです。
さらにフォーラムを企画したもう一つの大きな動機は、これまでFJで取り組みフォーラムを開催した待機児童問題、児童虐待問題、産後うつなどと同じで、なぜメディアは放射線問題の多くを「母親」に語らせるのか?子どものことに関する事だと何故、主語が母親になるのか?ということ。
父親だって、ちゃんと考えてる人は多いはず。子どもを大事に思い、放射線から守りたいと思ってるパパはたくさんいるんです。
けれども新聞や雑誌で父親の放射線に関するコメントはあまり読まないし、子どもの内部被ばくを心配して、スーパーで産地を確認して買い物するパパの姿をTVでは視たことがない(ボクはそうしてますが)。
だからFJで、父親たちで考え発信する(もちろん母親の立場・意見も尊重しながら)フォーラムを開催するので、錯綜する情報を整理共有し、家族の安全や絆を守るために自ら判断し行動するために、父親をはじめ多くの方にご参加いただければと思います。
★FJ緊急フォーラム『パパが発信する“子どもの被ばく問題”〜パパ・ママ・家族は放射能とどう向き合えばいいのか?』
・日時: 2011年10月11日(火)18:30〜21:00(18:00開場)
・場所: 文京区民センター 2−A会議室(住所:東京都文京区本郷4−15−14)
・定員: 200名 ※専門の託児所は設けませんが、乳幼児連れ承知のイベントです。会場後方にシートを敷いてキッズコーナーを設置しますのでご利用ください。
・参加費: 1,000円(参加費の一部はパパエイド募金に寄付し、福島の子ども支援活動に活かします)
・参加申し込み: Webの申込フォームから
■プログラム:
18:30 挨拶 NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事 安藤哲也
18:35〜19:05 基調講演@ 「放射能汚染をどう見るか」
講師 瀬川嘉之氏 (高木学校)
19:05〜19:35 基調講演A 「放射能汚染と食の安全」
講師 天笠啓祐氏 (市民バイオテクノロジー情報室代表)
19:45〜20:50 パネルディスカッション
パネラー(予定)
田嶋 要氏(衆議院議員・前経済産業大臣政務官兼原子力災害現地対策本部長)
上田令子氏 (江戸川区議会議員)
岩松正史氏 (FJ会員、傾聴講師、心理カウンセラー、シンクタンク藤原事務所)
石川峰行氏 (FJ会員(元・福島市在住、現・北海道在住、一級建築士)
コーディネーター 安藤哲也 (NPO法人ファザーリング・ジャパン代表理事)
20:50〜21:00 震災による分離家族をサポートするFJ新事業の発表
・・・・・・・・・・・・・
父親に限らず、どなたでも参加できます。お申込み待ってます!
またフォーラムの取材もOKです。お申込みは⇒info@fathering.jp もしくはFJ事務局 050−8884−4252まで。
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放射能の問題に取り組むのですね。
東京は遠くて参加できませんが、もっともっと多くの人、パパ、ママが放射能の問題に真剣に向き合って、食品の放射能検査や、除染したあとの廃棄物、汚泥やごみ焼却からでる放射性ゴミ、それぞれを解決していかなければなりません。そう簡単なことではないけど。それなしには日本の子ども達の未来はないのではと思います。大げさかもしれないけどそれくらい重要なこと。すでにママ達はネットワークを作っています。男性は「日本経済のために原発は必要だ」等と思っている人がまだまだ多いのでしょうか?
>産地を確認して買い物するパパの姿をTVでは視たことがない
確かにそうですね。
そして、私は特に産地の確認などせず買い物していますが、そういうママの姿も見かけません。
メディアでは、「心配するママ」ばかり強調されている気がします。
実際には、心配するママ・しないママ、心配するパパ・しないパパがいると思うのですが…。
夫婦仲もそうですし、ママ同士・パパ同士でも、放射線に対するスタンスの違いで関係が悪くなるのは悲しいですね。
今ある情報をどう判断するか、そこからどう行動するかについては人それぞれの答えがあり、強制しようとしないことが大前提ではないかなと思います。