久しぶりに新刊書を出します
『家族を笑顔を守ろう!パパの危機管理ハンドブック』
発行 ホーム社/発売 集英社
定価1,155円(税込) 2012年2月3日発売
3.11の震災後に会うパパたちに「危機」に対する意識の高まりを感じ、それを受けて一気に書きました。
でも、家庭の危機は震災だけでない。
家庭内の子どもの事故や病気、自分の健康、雇用や経済的な危機、加えて家族関係(離婚)など、未だ起きてないけど、「いまそこにあって、誰にだっていつ起こるかもしれない危機」に対して予防をしてほしい。
有事ではなく、平時の心構えや行動が、危機の予防あるいは起きてしまったことのダメージを最小限にすることに繋がるのではないか、と僕は思います
そのことをもっとパパたちに伝え、自ら考えたり、それぞれの家族で話し合ったりして欲しくて、FJ会員パパたちの声も聞きながら(パパのアンケートも興味深かったです)、書いたのでよかったらご一読ください
「まえがき」は以下です↓
はじめに
2011年3月11日の東日本大震災を機に、家族と自分をどう守っていくか、つまり、わが家の「危機管理」について、改めて考えたパパは多いだろう。
僕が代表理事を務めているNPO法人ファザーリング・ジャパンでも、2011年8月下旬〜9月に、メーリングリストに登録しているパパたちを対象にして、家庭の「危機管理」に関するアンケートを行った。
その際、「3.11大震災のあと、家庭の『危機管理』に関して、何かアクションを起こしましたか?」という質問に対して、「やっている」は約73パーセント、「やっていない」は約27パーセントという結果が出た。
10人パパがいれば、そのうちの7人は、なんらかのアクションを起こしているのだ。
この割合からだけでも、東日本大震災という未曾有の大災害、またそのあとの混乱が、パパたちにいかに強い危機意識をもたせたかが、見て取れる。
また、「やっていない」という回答をしたパパたちのコメントを詳しく見ていくと、けっして危機感が薄いとか無関心というわけではないことも、わかってくる(130ページ参照)。
むしろ、「3.11前と同様に継続しています」「特別なことはしていません。ただ、非常用グッズはいつでも取り出せるようにはしています」「3.11後に何か追加でするようなことはなかった。取り組んでいてよかった、と3.11に思った」など、ふだんから万一の災害を考えて、「危機管理」に取り組んでいる様子がうかがえた。
さて、高まる「危機管理」意識のなかで、パパはどう行動していけばいいのか?
本書では、妻と三人の子どもたち(現在、中学2年生の長女、小学5年生の長男、3歳の次男)と暮らしている僕自身の、家庭生活における「危機」に対する僕なりの考え方を述べるとともに、FJの会員パパたちの体験談やアンケート結果、「わが家の危険個所チェック」「防犯ポイント」「発熱・けがの応急処置」など、実用的なミニ知識も紹介していこう。
しかし僕は、この本をリスクヘッジ(危機回避・低減)のマニュアルにしてほしいわけではない。
本書は、あくまでもきっかけやヒントにすぎない。あなたとあなたの家族が安全に幸せに暮らすためには、どうすればいいのか。そのことを、あなた自身の頭で考えて行動していくための一助として、手に取ってもらいたい。
僕らFJが目指すのは、「いいパパをつくる」ことではなくて、「笑っているパパを増やそう!」ということだ。
今、世の中は「イクメン」ブームで、いいパパを目指し、完璧な子育てをしようとする父親が増えている。育児に積極的な父親が増えるのはとてもうれしいことだが、子育てにまじめに熱心に取り組むあまり、かえってそれが子どもの心身の成長の妨げになったり、夫婦の関係がギクシャクしたり、父親本人が「育児うつ」になったりといった、新たな危機も起こっている。
僕らがFJの活動を通して伝えているのは、肩の力を抜いて子育てをもっと楽しもう、ひとりの生活者として笑いながら生きていこう、ということ。
大きなことや立派なことでなくていい。
まずは、自分のことが自分でできる自立した大人であること。次に家事など自分の回りのことができること。そして、ママだけに頼らず、自分の子どもを自分の手で育てられる父親になること。
どれもあたりまえのことだが、ひとりの生活者としてのこういう基本的なことが、まだまだ危うい父親は多いように見える。残念ながら、僕がママ友からよく聞くグチは、「家族のなかで、夫の世話にいちばん手間がかかる」というものだ。
生活者としての基本ができて初めて、子育てのさまざまなスキルを身につけたり、前向きに地域の活動をしたり、本書のテーマである父親の立場からの「危機管理」といったことも可能になるのではないだろうか。
ほんの小さなことからでも父親が変われば、日本の家庭が、地域が、企業が変わる。そして子どもたちにかかわる犯罪や事件(虐待、育児放棄、誘拐、青少年犯罪など)の減少にもつながる。
僕らパパ自身の小さな自己変革の積み重ねが、ママや子どもたちを笑顔にし、社会を明るく安全な場所にするだろう。
僕らFJはそう信じて、社会にコミットし(かかわり合い)、ロックし(揺さぶり)続けるのだ。
<目次>
第1章 危機管理のために、パパが自分でできることは?
出張のしたく、自分でやってる?
仕事を失う危機に直面したら
職場で子育ての話をしよう
「ハッピー・ワーク・ライフ・バランス」を考えよう
僕のスケジュール管理術
子どもと過ごせる?
ヒヤッとした体験は、誰にでもある
僕の苦手な貯金の話
子どもへのお金の教育もパパの出番
「わが家の危険個所」を見直そう
「発熱・けが」などの応急処置
備えはOK?「子どもの急病、けが」
「笑っているパパ度(パパ力)」チェックシート
「マネーマネジメント度」チェックシート
ママの本音を聞いてみよう〈ビター編〉
ママがピンチ! おいしい看護食・産後食レシピ
「やってるつもりで、できてない?」チェックシート
家族で防災ミーティング
ママとのパートナーシップはOK?
仲直りはホテルのラウンジで
家族をマネジメントできるパパは、仕事も「できる」
愛されていることを、子どもに感じさせよう
子どもが悪いことをしたら
ママと子どもの間でクッションになれる?
パパ友・ママ友と力を貸し合おう
地域の力で危機管理
子どもに死をどう教えるか
社会問題は自分問題
第2章 家庭で地域で危機管理
パパのためのお役立ちデータ
ファザーリング・ジャパンとは
隣のパパはどうしてる?
「パパの危機管理」アンケート結果 Q1〜8
「パパの危機管理」記入シート
あとがきにかえて
第3章 隣のパパの危機管理
171災害用伝言ダイヤルの使い方
夏のお出かけ対策は万全?(熱中症と水辺の事故)
暮らしを守ろう! わが家の防犯ポイント
ママの本音を聞いてみよう〈スウィート編〉
イクジイに聞きました
家族の笑顔を守ろう! パパの危機管理ハンドブック
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本書はすでに各ネット書店で予約が始まっていますが、、FJ事務局でサイン本の購入を受け付け中です。
ご希望の方は、下記事務局までメールやFAX、電話で直接お申込みください。(商品発送時に郵便振替用紙を同封します)
ファザーリング・ジャパン事務局 書籍販売係
Tel: 03-6902-1694 Fax: 03-6902-1695
E-mail: gyoumu@fathering.jp
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