2013年10月11日

大学ゼミでロック!

立教大学2013.10.11.JPG

今日は立教大学のゼミナールでゲストティーチャーやりました。

当ゼミでは、「男性の育児参加促進が与える影響の研究」をやっていて、Fathring Japanで推進している男性の育児参加(父親支援事業)が与えている影響を、当事者(ボク)から聴いて理解と分析を進め、学生たちと男性育児のあり方をさらに検討したい、ということで呼ばれました。

教授からは「ゼミ生は、2年生〜4年生合わせて30名弱です。男子学生が半分以上であり、かつジェンダー意識が強い学生もいるので、安藤さんのお話を聞き、刺激を受けてほしいと考えております」

前半1時間は僕から講義。FJの取組、現状と課題、そしてさまざまな支援事業の中で参加してくれた父親たちがどう変化していったかを before after で説明しました。

後半は質疑応答。こんな質問が活発に出ました。

(1)日本の家庭で、性別役割分業を完全になくすべきなのか。
(2)育児と仕事の両立は難しくないのか。
(3)安藤さんが転職をした際、家庭への影響や不安、それに対する対応はどうだったか。
(4)安藤さん自身の1日の労働時間と育児時間の量は平均してどのくらいか。
(5)安藤さん自身は育児休暇の取得等により減少した労働時間に相当する収入への不安はあったか。
(6)育児休暇制度において、期間の延長や、分割を取り入れるべきか。
(7)男性の育児参加を推進することは、本当に少子化対策につながるのか。
(8)父親が育児休暇の取得以外他に、育児に携わる方法はないか。
(9)ファザーリングジャパンの活動の1つであるファザーリングスクールでは、そのコンセプトの「マインド」「スキル」「知識」について具体的にどう教えているのか。
(10)ファザーリングスクールに参加する父親の人たちはどんな業界で仕事している人たちか。
(11)ファザーリングスクールに参加する父親の子供の人数はおよそどのくらいか。
(12)安藤さん自身、また、ファザーリングスクールに参加した父親の人たちは育児参加によって地域・社会への関わりが増えたか。
(13)男性の育児参加におけるよくある悩みにはどんなものがあるか。
(14)現政権が掲げる成長戦略では、男性の育児参加によって女性就労が増え、それが経済効果を生むと言われているが本当か。
(15)イクメンの社会的風潮が先行して、男性の育児参加に対する企業の受け入れ態勢が整っていないのではないのか。
(16)企業は男性の育児参加を推進することでイメージアップを図っているが、それはどんな層に対して行いたいのか。
(17)男性の育児参加は大企業だけでなく、中小企業でも可能なのか。
(18)男性の育児参加に関連する現在の政府の方針・政策をどう思うか。
(19)企業側が考える家庭と労働の関係とはどういうものなのか。
(20)男性の育児参加によって、子供や妻へ悪影響が発生する可能性はあるか。
(21)日本で育児休暇の取得を義務化することは、必要だと思うか。また、可能だと思うか。

学生たちからすれば初めて聴くような話ばかりだったと思うけど、おそらくそれぞれで自分の親を想い出しながら、また自分の未来を想像しながら真剣に僕の話を聴いてくれた様子でした。

教授からは事後の学生たちの反応と所感をいただきました。

「安藤さんのお話はとくに男子学生にとって、大変刺激的な内容だったようで、カルチャーショックを受けていた学生もチラホラいました(笑)。父子旅行の話には、思わず涙が出たなど、意外な学生から意外な感想を聞くことでき、学生たちに安藤さんのお話を聞かせることができ、本当に良かったと思いました。
育児のみならず、介護の話をしていただいたことも、とても刺激的だったようです。やはりこういった話は、社会に出る前のより多くの学生に聞かせる必要があると改めて感じさせられました。」

このテーマにおいて、日本社会を変えるのは現役パパや企業を変えることも大事だけど、次世代のパパママつまり今の10〜20代に対してのこうした「早期教育=正しい情報の伝達とロールモデル&多様性の提示」こそがもっとも効果的なのではないか?、といつも大学で講義するたびに思いますね。

来年度はどこか大学で雇ってくれないかしら?


posted by イクボスブログ at 21:58| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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