ファザーリング・ジャパン☆10周年記念フォーラムを6/22に開催しました。
会場の東京ウイメンズプラザホールは満席(240席)。9年前にここでイベントやっととい、1/3も席が埋まらなかったことを思い出すと隔世の感がありました。
まずは僕から開催の趣旨を述べました。
「父親支援のFathering Japanが設立された2006年から10年。この10年でイクメンは増えたがその実態、評価は?日本の父親の意識や行動、また父親を取り巻く環境はどう変化したのか?10年間行なってきたFJの各種事業の成果と課題を総括しつつ、男性育休、女性(ママ)活躍、長時間労働是正、イクボス、イクジイ、そして子どもたちの未来…。今後10年の日本社会の姿を占い、これからの父親の役割と、父親がさらに笑顔になる条件、父親支援の行方『FJ's Way』を示す場としたい。」
続いて男性学の研究者で『男がつらいよ』などの著書があり最近メディアでも多数出演の田中俊之さん(武蔵大学 社会学部准教授)から「いまの日本社会で『父親になる』ということ」というテーマで基調講演いただきました。
日本の父親たちの変化とその社会的な背景をトークいただいたのですが、僕が印象に残ったフレーズは、
「父親たち、自分を大切にしよう」
という極めてシンプルで重要なメッセージでした。
FJ顧問の小崎パパはこう言ってました。
「これは本当にそう思います。父親は、自分を大切にしてない、そしてできない。それが前提の働き方と存在。そのことをどうすることもできないという無力感が横たわっています。その「無力感」の打破はFjの一つの仕事だと思います」
知人の女性参加者からは、
「昔からいわゆる普通の女性は生きづらい世の中、みたいに漠然と思っていたのですが、男性も、または男性の方が、インサイトに色々なものを抱えているのかもしれないと、まだ上手く言語化できないのですが、、学びました。」というコメントをもらいました。
男性学とFJは、やはり根っこでは繋がっているということなのでしょう。
また田中先生からは「多くの父親はフツメン(普通のお父さん)」という指摘もいただきました。
これも至極当然。FJメンバーの中にもフツメンは沢山います。その「普通さ」に寄り添いながら、10年やってきて感じる変化は、またその「普通さ」も、その姿や課題が多様化してきているという感覚です。「普通であること」の問題意識と「フツメン」への発信や環境整備は今後も常に心掛けたいと思いました。
第2部の冒頭では、FJ草創期のムービーを流しました。5年前に制作したものですが、FJの歴史を皆さんに知ってもらえたのではないかと思います。
その後は、FJの事業紹介。プロジェクトリーダーのパパやママが3分間でロックしました。
そして最後は、トークセッション。「FJが要らなくなる日は来るのか?」。田中先生がイイ味だしてくれて、たいそう盛り上がりました。たくさんヒントもいただきました。
フー。ちょっと疲れましたがやっぱり記念フォーラムやってよかったです。
参加者の感想で一番うれしかったのは、、
「FJというバンドのロックコンサートを観ているようでした」
笑っている父親が、社会を変える。
FJは今後も迷える父親たちの「北極星」であり続けたいし、今後もパパを軸に、子育てが、人生が楽しくなる社会を目指して活動していきます。
Thank you
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