2016年06月24日

Thank You!10周年フォーラム

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ファザーリング・ジャパン☆10周年記念フォーラムを6/22に開催しました。

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会場の東京ウイメンズプラザホールは満席(240席)。9年前にここでイベントやっととい、1/3も席が埋まらなかったことを思い出すと隔世の感がありました。

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まずは僕から開催の趣旨を述べました。
「父親支援のFathering Japanが設立された2006年から10年。この10年でイクメンは増えたがその実態、評価は?日本の父親の意識や行動、また父親を取り巻く環境はどう変化したのか?10年間行なってきたFJの各種事業の成果と課題を総括しつつ、男性育休、女性(ママ)活躍、長時間労働是正、イクボス、イクジイ、そして子どもたちの未来…。今後10年の日本社会の姿を占い、これからの父親の役割と、父親がさらに笑顔になる条件、父親支援の行方『FJ's Way』を示す場としたい。」

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続いて男性学の研究者で『男がつらいよ』などの著書があり最近メディアでも多数出演の田中俊之さん(武蔵大学 社会学部准教授)から「いまの日本社会で『父親になる』ということ」というテーマで基調講演いただきました。

日本の父親たちの変化とその社会的な背景をトークいただいたのですが、僕が印象に残ったフレーズは、

「父親たち、自分を大切にしよう」

という極めてシンプルで重要なメッセージでした。

FJ顧問の小崎パパはこう言ってました。
「これは本当にそう思います。父親は、自分を大切にしてない、そしてできない。それが前提の働き方と存在。そのことをどうすることもできないという無力感が横たわっています。その「無力感」の打破はFjの一つの仕事だと思います」

知人の女性参加者からは、
「昔からいわゆる普通の女性は生きづらい世の中、みたいに漠然と思っていたのですが、男性も、または男性の方が、インサイトに色々なものを抱えているのかもしれないと、まだ上手く言語化できないのですが、、学びました。」というコメントをもらいました。

男性学とFJは、やはり根っこでは繋がっているということなのでしょう。

また田中先生からは「多くの父親はフツメン(普通のお父さん)」という指摘もいただきました。

これも至極当然。FJメンバーの中にもフツメンは沢山います。その「普通さ」に寄り添いながら、10年やってきて感じる変化は、またその「普通さ」も、その姿や課題が多様化してきているという感覚です。「普通であること」の問題意識と「フツメン」への発信や環境整備は今後も常に心掛けたいと思いました。

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第2部の冒頭では、FJ草創期のムービーを流しました。5年前に制作したものですが、FJの歴史を皆さんに知ってもらえたのではないかと思います。

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その後は、FJの事業紹介。プロジェクトリーダーのパパやママが3分間でロックしました。
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そして最後は、トークセッション。「FJが要らなくなる日は来るのか?」。田中先生がイイ味だしてくれて、たいそう盛り上がりました。たくさんヒントもいただきました。

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フー。ちょっと疲れましたがやっぱり記念フォーラムやってよかったです。

参加者の感想で一番うれしかったのは、、

「FJというバンドのロックコンサートを観ているようでした」

笑っている父親が、社会を変える。

FJは今後も迷える父親たちの「北極星」であり続けたいし、今後もパパを軸に、子育てが、人生が楽しくなる社会を目指して活動していきます。

Thank you

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2016年06月02日

FJ10周年記念フォーラム、開催します!

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★FJ10周年記念フォーラム「父親が Motto 変われば、社会はもっと変わる!」

父親支援のFathering Japanが設立された2006年から10年。この10年でイクメンは増えたがその実態、評価は?日本の父親の意識や行動、また父親を取り巻く環境はどう変化したのか?
10年間行なってきたFJの各種事業の成果と課題を総括しつつ、男性育休、女性(ママ)活躍、長時間労働是正、イクボス、イクジイ、そして子どもたちの未来…。
今後10年の日本社会の姿を占い、これからの父親の役割と、父親がさらに笑顔になる条件、父親支援の行方「FJ's Way」を示す場としたい。

日時: 2016年6月22日(水)18:30〜20:45
場所: 東京ウィメンズプラザ(青山) ホール 
   http://www1.tokyo-womens-plaza.metro.tokyo.jp/
対象: どなたでも可。託児はありません
参加費: 無料
定員:240名  ※取材、大歓迎!

【内容】
(1)基調講演「いまの日本社会で『父親になる』ということ」
田中 俊之(武蔵大学 社会学部 准教授)
 http://s.news.mynavi.jp/column/father/002/
(2)FJ事業紹介、その成果と課題(PJリーダー達からの報告)
(3)トークセッション「FJが要らなくなる日は来るのか?」
安藤 哲也(FJ代表)
小崎 恭弘 (FJ顧問、大阪教育大学准教授、元保育士)
川島 高之 (FJ理事、元祖イクボス)ほか。

☆詳細および申込みは下記URLから 
http://www.kokuchpro.com/event/d211a8cb7bb7825eabf96e694575474f/

どうぞお越しください!!
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2015年05月18日

待ったなし!子どもの貧困問題

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「子供の貧困対策に関する大綱」(平成26年8月閣議決定)に基づき、子供の貧困対策を「国民運動」として展開していくため、「子供の未来応援国民運動・発起人集会」が4/2に発足。私もメンバーで入りました。

タイガーマスク基金での知識も元に、社会的養護の中で暮らす子どもたち、ひとり親家庭やさまざまな事情で子育てが困難になっている家庭を支援し、すべての子どもが未来に希望を抱き成長していける社会の実現に向けて活動していきます。

4/18には内閣府で有村大臣とも面談してきました(写真)。大臣も真摯に「現場で起きていること」に耳を傾けていただき、「本気で取り組んでいきたい」との言葉を述べられました。

待ったなしのこの問題、官民挙げて、すべての大人の責任として取り組んでいきましょう手(グー)
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2015年05月11日

児童福祉週間に考える「親と暮らせない子供たち」のこと

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全国のパパたち! ゴールデンウィークは満喫しましたか?

全国的に天気もよく、どの行楽地でも大好きなパパと一緒の子どもたちの笑顔が弾けていましたね。

さて、突然ですが皆さん、「子どもの日」(5/5)から1週間は「児童福祉週間」だということを知ってましたか?

実は僕も会社員を辞めNPOの活動を始める前までは知りませんでした。それ以降、児童福祉の現状と課題についていろいろ勉強しながら、ファザーリング・ジャパンやタイガーマスク基金の活動を続けてきたのですが、そのせいか例えばこの季節、行楽地でエンジョイしている親子を見ると「よかった。ここの家は大丈夫だ」「お父さん その調子だ。育児はたいへんだけど、子どもの笑顔こそがシアワセそのものなんだよ」とつい思ってしまいます。

しかし一方で連休や自分の誕生日ですらどこにも連れて行ってもらえず、ケーキや絵本どころか家で食事もロクに与えられないような情況の子、いつも親(大人)からの暴力にさらされている子供たちが日本にも世界にもたくさんいることも知っているので、心配は尽きません。

そして活動していて常に思うのは、「子供貧困」や「虐待」の問題等は、これに関わっている人たちには理解が深く広がっているものの、関心を持たない人たちには、基本的な情報や考え方自体が、まだほとんど届いていないということです。

「社会的養護」という言葉の意味はご存知ですか?

それは「保護者のない児童や保護者に監護させることが適当でない児童を公的責任で社会的に養育し保護するとともに、養育に大きな困難を抱える家庭への支援を行うこと」です。つまり、そうした情況にある子供たちを保護し、児童養護施設や里親家庭で養育していく仕組みのことです。

もちろん子どもにとって「家庭」で親と暮らすことが最もよい環境です。しかし、子どもは親を選べません。求めても「温かい家庭」がない子が少なからず日本にもいるのです。

「生まれてきたすべての子どもが、親と暮らせなくても、安全で安心できる環境で育っていける環境をつくる」。それには膨大な予算や人手が必要です。社会的養護に関する国家予算は現在約1000億円。でもまだまだ足りません。

「自分の子どもだけが幸せな社会などない」。

子どもと一緒に穏やかな連休を過ごして幸福な今だからこそ、僕は改めて強くそう思います。皆さんにもちょっと考えて欲しいのです。親と暮らせない子どもたちのために「自分に何ができるか」と。
子どもを、家族を愛するパパたちだからこそへのお願いです。
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2015年04月20日

資生堂 イクボス企業同盟に加盟

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資生堂がイクボス企業同盟に加盟してくれました!これで16社に。

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写真は、執行役員で人事本部長の青木氏。彼はフランスの企業で人事の仕事をされ、ご自身もフルタイム勤務のパートナーと3人のお子さんを育てられた方(幼稚園のお弁当も作っていたとか)。こんな力強いコメントもいただきました!

「資生堂では、『男女がともにキャリアアップ』できる組織を目指して活動を進めています。今後、社員の多様化、働き方の多様化が進む中、「イクボス」が組織として成果を出していくためのキーパーソンになると考えています。同盟企業の皆さまと情報共有しながら、イクボスを増やし、社員一人ひとりが能力を発揮し活躍できる組織づくりを進めていきます。」

女性の両立支援は以前より進んでいた資生堂さんが、ついに男性のワークライフバランス、ダイバーシティマネジメントへ舵を切ってきます。どんなオリジナルな施策が出てくるか、期待です!


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2015年04月15日

実践的なイクボス指南書

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実践的なイクボス指南書、『崖っぷちで差がつく上司のイクボス式チーム戦略』(日経BP社)が出ました。

僕の日経DUAL連載コラム「DUAL式イクボス養成講座」の内容も、本の中に盛り込まれています。

<内容紹介>本

「部下が産休・育休に入りました」
「部下がイクメンになりました」
「部下が親の介護を始めました」
なのに…
「補充?あるワケないだろう」

・・・・・・どうする、俺!?

チームの残業時間は減り、生産性もアップ、なぜかチームがうまく回り出す、
欠員チームを戦力にする「イクボス式」というマネジメント術があるという。

一体、「イクボス式」って何なんだ!?

本書では、まさに崖っぷちな上司のために、ピンチを生き抜くイクボス式サバイバル術を教えます。

育児や介護による離職や長時間労働の解消を進めたい企業の人事・ダイバーシティ担当者、
旧式のチーム運営に限界を感じている管理職層(リーダー候補)に向けたテキスト。
図解でわかりやすく解説、先進企業の成功事例や具体的な課題解決ノウハウを凝縮。
書き込み式実践ワーク付き。

●あなたはイクボスか、ダメボスか 1分でできる簡単チェック

●今すぐ使えるイクボスワード&言ってはいけないダメボスNGワード
(部下が妊娠を伝えてきたとき、部下が育児休業から復帰したとき、部下のパートナーが妊娠したとき)

●今の管理職が直面している課題の解決策
Q組織改革といっても何から始めればいい?
Q制約社員が増えるなか、組織の目標はどう達成する?
Q常態化した残業文化。どうやって組織全体の効率性を高める?
Qシングル社員との溝はどう埋める?
Q最大の結果を出すための業務のアサイン術とは?

●時代が求める「イクボス」10か条を徹底解剖

●イクボス思考でチームや会社が変わった! あのチームがうまく回るワケ
企業のノウハウ事例をわかりやすく紹介

●ボスが変われば、組織が変わる! チームの無理・ムダを減らし、突然の欠員にも対応できるチームづくりを実践できるワークシート付

好評発売中です! http://goo.gl/GGxYqo
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2015年02月23日

新刊出します!『できるリーダーはなぜメールが短いのか』

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1年ぶりに新刊書を出しますぴかぴか(新しい)

共著入れると11冊目の出版ですが、今回は人生初の「ビジネス書」です。

イクボスのムーヴメントに合わせて書きました。仕事の生産性上げて育児をもっと楽しみたいパパやママに読んで欲しいですね。

★タイトル:
『できるリーダーはなぜメールが短いのか〜残業ゼロで「圧倒的な成果」を上げる仕事術』



★内容紹介
メールが長いヤツに仕事のできる人はいない_日々のメールから仕事のダンドリ、交渉、部下への任せ方まで、残業せずに成果を上げているリーダーは「何をして」「何をしない」のか!? 数多くのビジネスパーソン・経営者・知事・官僚…と仕事をしてきた著者だからこそわかる、人生も仕事も充実する仕事術を初公開!

★3月3日より全国書店で発売!
★Amazonの予約ページはこちら!⇒ http://goo.gl/vyJGS4
★青春新書インテリジェンスシリーズ 
★定価 886円(税込) ISBN:978-4-413-04447-9

各地イベントやセミナー、講演会でサイン販売ペンもしますので、その際はお声がけください。よろしくお願いしますexclamation×2
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2015年01月03日

ファザーリングラジオ ON AIR!

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パーソナリティを務めるラジオ番組『ファザーリングラジオ』(エフエム西東京)は、今年も毎週土曜の朝9時からオンエア放送中!ゲーム

社会的な活動をされる方をゲストにお呼びする「ソーシャル・カフェ」のゲストは、今後以下の予定です。

満月どうぞお楽しみに!音楽

1/10(土)小酒部さやか(マタハラnet 代表)
1/17(土)小崎恭弘(大阪教育大学教育学部 准教授、FJ顧問)
1/24(土)古野陽一(NPO法人子どもとメディア 専務理事)
1/31(土)谷口真由美(大阪国際大学 准教授、全日本おばちゃん党代表代行)
2/7(土)白河桃子 (少子化ジャーナリスト)
2/14(土)新川明日菜 (NPO法人Wink 理事長)

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2015年01月01日

謹賀新年!2015

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2015年、あけましておめでとうございます。ファザーリング・ジャパン代表の安藤です。

昨年2014年のFJは以下の新規事業を立ち上げました。

@イクボスプロジェクト(ダイバーシティ管理職養成、転勤プロジェクト)
http://ikuboss.com/

A思春期プロジェクト(思春期の父親の役割)
https://www.facebook.com/fjshishunki

Bメインマンプロジェクト(発達障がいの子がいる父親とその家族への支援)
https://www.facebook.com/fjmainman

Cパートナーシッププロジェクト(子どもが憧れる夫婦になろう)
http://fathering.jp/activities/partnership

Dホワイトナイトプロジェクト(男たちの非暴力宣言)
https://www.facebook.com/white.knight.project

FJは今年で設立9年目。

2015年も各種事業を推進し、またNEWプロジェクトを立ち上げ、
「笑っている父親」を増やす活動に集中していきます。

2015年もどうぞ引き続き、よろしくお願いします!

<お知らせ>
NPO法人ファザーリング・ジャパンの公式アカウント( @fj_head )を刷新しました。
FJ本部から父親支援はじめ各種事業の情報をリアルタイムに発信していきますので、フォローお願いします。 https://twitter.com/fj_head

★昨年末に設立した「イクボス企業同盟」の専用Facebookページができました!
https://www.facebook.com/ikuboss2/


今後イクボス企業の取組み・動向などを発信していきますので、「いいね!」してください。

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2014年12月07日

パパたちのロックントーク!

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今日は渋谷区文化総合センター大和田で「パパの子育てトークライブ」。

お相手は、いわずとしれたダイアモンド☆ユカイさんでした。

彼とは、@3児の父、A1962年生まれ、BラジオDJ、C靴がトンガってる、など共通点が多く、話題は「少年期の父親像」から「ジョン・レノン」、パパ育児、夫婦のパートナーシップ、男性不妊、パパ友、PTA活動まで縦横無尽。楽しい時間でした。

この続きは、12/17のNHKラジオ『すっぴん』でお楽しみください️音楽

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