ご覧になりましたか?
皇帝ペンギンの凄まじい子育て@南極。
ボク的にちょっと感じるものがあったので、思わずブログのスタイルシートも変えちゃいました。
そう、皇帝ペンギンの卵を孵すのは、なんとオス(父親)の役目なんです!
夏に産卵したメスは、産卵で体力を使い果たすので卵をダンナに預け、冬はエサ場の海に向かってしまいます。残されたオスたちは真冬の南極で、メスから預かった卵を3ヶ月間抱き続け、じっと耐えるのです。
氷点下60度、風速100キロを越すブリザードの中、卵を守るために微かな体温を温存すべくオス達は頭を下げ、風が入り込む隙間もないほどピタリと身を寄せ合って、密集した円陣「ハドル」を組み、寒さを凌ぎます(3ヶ月間も!)。
そして、なんとか冬を乗り切り大陸に陽射しが戻った頃に、卵が割れ、雛が孵ります。
すると、時を同じくしてメスたちが、おなかを一杯にして帰って来るのです。
ここのシーンがよかったなー。
↓
遠くの地平線上にメスが1羽2羽と姿を現し始めるんだけど、目敏いオスの1羽がそれを見つけて、
「おい、あれ!見ろよ。カミさんたちが帰って来たぞ!」
って、他のオスに報せるんだよね

そうすると全員が頭をあげてメスたちの帰還を確認。すると群れが急に活気付いて、俄然みな元気になるんだよ

「やったー。万歳!よかったなぁ、オイ

「ああ、そうだ。オレたちは、やり遂げたんだ

ペンギンがそう言ってたかどうかは分からないけど、
ボクにはそう聴こえたし、同じ父親としてなんかうれしくてね。
もしあの場にいたら、きっとオスたちの肩をたたいて、涙しながら
一緒に喜んだと思う。
でその後だけど、
メスはかわいい雛を早く抱きたくて、ダンナにバトンタッチを迫るんだけど、中にはなかなか渡そうとしない奴もいるんだよね。
そりゃさ、3か月も自分のお腹で育ててれば、情がうつっちゃって無理もない。愛しいんだよ。
人間でも育休取って子どもと蜜月を築いたお父さんは、同じ心境になるんじゃないか、と思う。
うん、番組では何も語らなかったけど、たぶんこのプロデューサーは子育て中の日本の父親にこれを見せたったんじゃないかな?
子どもが虐待されたり、生き辛くなっている子どもの世界を何とかするために。
父親の育児参加が少ないために、ひとりで子育てにかかりきりになり、ストレスを抱えてしまっている女性(ママ)たちの負担を軽くするために。
そして、子どもの健やかな成長のためには、父親が育児に果たす役割は重要なんだよ、と伝えるために。
見終わって、そんなことを考えました。
しかし、この映像は凄かったねー。
よく撮ったよ、ほんと

これ視れただけでも、いままでNHKに受信料払っていてよかったと思えたもの。
父親の皆さんへ。
再放送があったら、ぜひご覧ください!